LPS(リポポリサッカライド)とは
美容と医療の
両面から注目され
世界でも認められたLPS
肌本来の力を強く引き出すパントエア菌LPS(リポポリサッカライド)は、東京大学名誉教授(元東京大学副学長)水野傳一薬学博士らにより、四半世紀以上に渡り研究が進められてきました。
2011年には米国、仏の研究者がLPS(リポポリサッカライド)等による自然免疫の仕組みを明らかにし、ノーベル生理学医学賞を受賞。
現在日本では、自然免疫制御技術研究組合を中心に、産官学の連携で、美容、医療など様々な視点から、LPSの更なる研究が進められています。
研究を通して「パントエア菌LPS」が持つちからを伝えたい。
自然免疫応用技研株式会社
代表取締役 工学博士
河内 千恵開発者
長年、免疫の研究を続けていく中で、日々食している素材に何かパワーがあるのでは?と考えるようになりました。
ある時、豊かな自然に存在する植物の中の成分に、肌を健やかにするパワーがあることを発見。研究を進めると、このパワーは植物そのものではなく、そこに共生しているLPSにあることが分かりました。このLPSが、肌本来の力を引き出すことなど、肌との関係が次々に解明されています。
パントエア菌LPS(リポポリサッカライド)研究
- 1982年 免疫機能の研究スタート
-
東京大学名誉教授(元東京大学副学長)水野傳一博士らにより、
マクロファージの制御に的を絞った健康維持についての研究がスタート。その後、新潟薬科大学 特別招聘教授 薬学博士 杣源一郎氏を初めとする研究者が引き継ぎ、研究を続けている。東京大学
名誉教授
水野傳一 博士 - 1988年 パントエア菌LPS(リポポリサッカライド)を発見
- 小麦の水洗浄液からマクロファージ活性化に有効作用のある物質を発見。その物質がLPS(リポポリサッカライド)であることが判明。
- 1990年 LPS(リポポリサッカライド)の作用を論文発表
- 経口摂取LPSによる種々の疾病の予防改善効果の研究が開始され、難治性ヘルペスの改善について日本薬学会で初めて発表された。
- 1992年 LPS(リポポリサッカライド)の作用を論文発表
- アトピー性皮膚炎、高脂血症の改善、胃潰瘍予防、LDLコレステロール低下の研究論文発表。
- 1997年 マクロファージ細胞等に発現しているLPS受容体を発見
- チャールズ・ジェニュウェイ博士(米国)が異物識別システム(TLR)は哺乳類にも存在し、さらにTLRが活性化物質を選別しマクロファージ内に情報を送り届ける役割を担うことを発見。
- 2006年 産官学連携組織を確立
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自然免疫応用技研、行政や各種研究所、NPO法人、企業等、産官学の連携によりLPS(リポポリサッカライド)の応用研究・臨床研究がスタート。
- 2011年 ノーベル生理学医学賞を受賞
-
ブルース・ボトラー博士(米国)、ジュールズ・ホフマン博士(仏)、ラルフ・スタインマン博士(米国)がLPS(リポポリサッカライド)等による自然免疫の仕組みを明らかにしノーベル生理学医学賞受賞。
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自然免疫応用技研
代表取締役
工学博士
河内千恵 氏自然免疫制御技術研究組合 理事。杣源一郎氏とともにパントエア菌LPSの研究を続けている。 -
自然免疫応用技研
薬学博士
稲川裕之 氏新潟薬科大学 特別招聘教授。杣源一郎氏とともにパントエア菌LPSの研究を続けている。
【 河内先生らの研究論文発表 】
- MManagement of the immune system balance for suppression of atopic dermatitis using Pantoea agglomerans, a symbiotic bacteria of wheat.
- Chie Kohchi, Hiroyuki Inagawa, Gen-Ichiro Soma.Yoshiki Yamaguchi, and Shinobu Ito.
25th IFSCC conference (2008/10/8-10, Barcelona, Spain). - LPS(リポポリサッカライド)の構造と機能の多様性
IP-PA1が健康維持に働く機構の解明に向けて - 杣源一郎
第22回内毒素・LPS(リポポリサッカライド)研究会(2013年6月22日、東京大学医学部) - LPS(リポポリサッカライド)経口投与によるマクロファージのプライミング活性化機構
- 稲川裕之、門脇健、河内千恵、杣源一郎
第17回バイオ治療法研究会(2013年12月7日、福岡) - パントエア菌由来糖脂質含有クリームの
アトピー性皮膚炎寛解維持効果 - 中井浩三、窪田泰夫、小浦綾子、石川絵美子、細川洋一郎、宗廣明日香、横井郁美、森上純子、森上徹也、米田耕三、河内千恵、杣源一郎
第66回日本皮膚科学会西部支部学術大会(2014年11月8日、高松) - パントエア菌LPS(リポポリサッカライド)のアトピー性皮膚炎寛解維持効果
- 河内千恵、中井浩三、窪田泰夫、稲川裕之、杣源一郎
第18回バイオ治療法研究会学術集会(2014年12月13日、高松)
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LPS(リポポリサッカライド)はさまざまな食品に含まれています。
私たちが食している素材にも含まれているLPS(リポポリサッカライド)。その中でも、特に和漢成分にLPS(リポポリサッカライド)含有が高いことが分かっています。
それは和漢成分の製法が、余計なことをせず、素材をそのまま乾燥しているからなのだと考えられています。
【 食用・薬用植物中のLPS(リポポリサッカライド)含量(μg/g) 】
明日葉 | 13.8 |
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ゴーヤチップ | 0.2 |
桑の葉(粉末) | 1.1 |
大麦若葉(粉末) | 0.5 |
ケール(粉末) | 0.2 |
ほうれん草(粉末) | 1.3 |
ワカメ(乾燥) | 21.2 |
メカブ(粉末) | 42.8 |
クロレラ(市販健食) | 0.2 |
キノコ菌糸体抽出物(市販健食) | 0.8 |
蕎麦外層粉 | 5.9 |
小麦フスマ(市販健食) | 8.8 |
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小麦胚芽(市販健食) | 7.5 |
シイタケ末(市販健食) | 2 |
発芽大麦ファイバー(市販健食) | 3 |
渋柿(発芽食品) | 17.1 |
ドクダミ(乾燥) | 5.5 |
鬱金(和漢) | 30 |
人参(和漢) | 50 |
柴胡(和漢) | 40 |
甘草(和漢) | 30 |
葛根(和漢) | 30 |
参考文献:Chem.Pharm.Bull.40,998-1000(1992)/ジャパンフードサイエンス52:55-59(2013)