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40代のスキンケアの方法
肌トラブルが起こる原因や商品の選び方についても解説

40代のスキンケアの方法|肌トラブルが起こる原因や商品の選び方やついても解説

40代になると、肌バランスの変化によって、肌のコンディションも変化する傾向があり、今までになかった肌トラブルが発生しがちです。年齢に合った化粧品を選んだり、季節や肌の悩みによって今まで使っていた化粧品を変えたりすることが重要です。

この記事では、40代のスキンケア製品の選び方や、適切な使い方について詳しく解説します。きれいな肌を手に入れる参考にしてください。

目次

  1. 40代のスキンケア商品の選び方
    1. 肌の悩みに合わせて配合成分から選ぶ
    2. 使う目的や使い勝手に合わせて選ぶ
    3. 季節に合わせて選ぶ
  2. 40代の肌に合うスキンケア商品のポイント
    1. アルコールフリーのもの
    2. 肌ストレスを与えないもの
  3. スキンケア製品に含まれる成分
    1. セラミド
    2. ビタミンC誘導体
    3. ナイアシンアミド
  4. 40代の肌トラブルの種類
  5. 40代の肌トラブルが起きる原因
    1. ターンオーバーが長くなるため
    2. 水分保持力が低下するため
    3. 女性ホルモンの量が低下するため
    4. 長く紫外線に肌をさらしてきたため
  6. スキンケアの方法
    1. 洗顔の方法
    2. 化粧水のつけ方
    3. 乳液のつけ方
  • まとめ

記事の監修者

竹内 想

竹内 想

皮膚科医

 

40代のスキンケア商品の選び方

40代のスキンケア製品の選び方には、3つのポイントがあります。

 

肌の悩みに合わせて配合成分から選ぶ

自身の肌の悩みをケアしてくれる成分が配合されているアイテムを選びましょう。
40代の肌の代表的な悩みとして「乾燥」が挙げられますが、40代は20代よりもターンオーバーが乱れやすくなり、肌の保水力が低下することで乾燥します。

乾燥をケアするには、スクワランやセラミドが入っているスキンケア製品がおすすめです。カサつきが気になる人は、ナイアシンアミドやビタミンC誘導体などの成分が入った製品も取り入れましょう。

 

使う目的や使い勝手に合わせて選ぶ

スキンケア製品は毎日使うため、ストレスなく使えるように、好みの使い心地や香りのものを選びましょう。

また、朝と夜で選ぶスキンケア製品は異なります。朝は寝ている間に分泌される皮脂を落としたり、日中の紫外線をガードしたりするための製品を、夜はメイクを落とした後の肌や日中に受けた紫外線などの肌ダメージをケアする製品を取り入れましょう。

 

季節に合わせて選ぶ

40代からは1年中同じスキンケア製品を使うのではなく、季節に合わせてアイテムを加えてみるのもおすすめです。

紫外線が強い夏は、保湿や美白成分が含まれたものを選びましょう。紫外線による肌のダメージやシミ悩みへの効果が期待でき、保湿することでメイク崩れを防ぐこともできます。秋や冬は肌が乾燥しやすくなるシーズンのため、保湿成分だけではなく油分が配合されている製品を選ぶことが重要です。乳液やクリームで肌をパッキングしてあげれば、肌の水分をよりキープできますよ。

 

40代の肌に合うスキンケア商品のポイント

肌に合わないスキンケア製品を選んでしまうと、かえってダメージを与えることにもつながります。肌への負担が少ない製品を選びましょう。

 

アルコールフリーのもの

40代の肌は、ターンオーバーの乱れから肌のバリア機能が低下し、刺激を受けやすい状態になっています。そのため低刺激なスキンケア製品を選ぶことが重要です。

特にアルコールは肌への刺激になる場合があるため、アルコールフリーの製品を選ぶとよいでしょう。保湿や美白などの成分が入っていても、アルコールが入っているアイテムは避けた方がベターです。

 

肌ストレスを与えないもの

スキンケア製品に含まれる添加物も肌への刺激となり、ストレスを与えることがあります。

一般的に、スキンケア製品には防腐剤などの添加物が含まれていますが、添加物が入ったアイテムを使い続けると、肌の老化を早めてしまう可能性もあります。スキンケア製品を選ぶ際には、余分な添加物が含まれていないかを確認するのも大切です。

 

スキンケア製品に含まれる成分

40代になったら取り入れたいスキンケア成分をご紹介します。

 

セラミド

セラミドは肌の角質層にある潤い成分です。肌の水分をキープしたり、外部の刺激から肌を守ったりする働きがあります。セラミドが不足すると肌が乾燥しやすくなり、肌のバリア機能が低下してダメージを受けやすい状態になるので、注意が必要です。

セラミドは肌のターンオーバー時につくられますが、年齢とともに量が減っていく傾向があります。また、ターンオーバーの周期自体も年齢とともに長くなるため、肌の生まれ変わりサイクルが遅くなります。

 

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体は、肌の乾燥予防をサポートする効果があります。さらにコラーゲンのサポートとしても活躍し、肌のハリをキープしたり、水分が蒸散するのをブロックしたりしてくれます。肌荒れなどを幅広くケアしてくれるので、40代のスキンケアには積極的に取り入れたい成分です。

 

ナイアシンアミド

ビタミンB群の1つであるナイアシンアミドは、くすみのもとである乾燥をブロックしたり、肌荒れを防いだりする効果を期待できます。

また、ナイアシンアミドはビタミンC誘導体と同様にコラーゲンをサポートし、カサつきやハリ不足など、年齢とともに気になる肌の悩みをサポートしてくれます。ただし、効果が期待できる含有量は1%以上のため、含有量にも注目して選びましょう。

 

40代の肌トラブルの種類

40代になると30代にはなかった肌トラブルが発生し、あわててスキンケアに力を入れ始める人が増えます。40代の肌における問題は、ターンオーバーの乱れによる乾燥です。肌が全体的に乾燥し、カサつき・ハリ不足・くすみなどができやすくなるため、注意が必要です。また、スキンケアを毎日続けていても肌トラブルが解決しなかったり、肌の衰えを感じやすかったりするケースもあります。

 

40代の肌トラブルが起きる原因

40代での肌トラブルの増加は誰にでも起こり得ることです。原因を知ったうえで、適切なスキンケア方法を取り入れましょう。

 

ターンオーバーが長くなるため

ターンオーバーとは、古い肌から新しい肌に生まれ変わるサイクルのことです。20代では約28日の周期で生まれ変わりますが、40代になると約45日まで伸びるとされます。そのため古い細胞が長く肌に残ってしまい、健全な角質層を保つことが難しいです。

肌のバリア機能が弱くなると、乾燥などの肌トラブルが発生し、さらにカサつき・ハリ不足・くすみなど、乾燥が原因で他の肌トラブルも続けて出てくる場合があります。

 

水分保持力が低下するため

肌には多くの水分が含まれていますが、年齢を重ねると肌の中に水分をキープする働きは低下します。水分の保持率は生まれた時が最も高く、40代では新生児の半分程度にまで減少すると考えられています。また、肌の水分が減ることで角質層のバリア機能が損なわれ、乾燥肌など新たな肌トラブルを引き起こすので注意が必要です。

 

女性ホルモンの量が低下するため

女性ホルモンの分泌量は、40歳ごろから更年期に向けて徐々に減り始めます。女性ホルモンの一種であるエストロゲンには、肌の潤いをキープしたり、コラーゲンをサポートしたりする機能があります。エストロゲンが減ると肌のハリが低下する可能性につながるのです。また、皮脂の分泌量も減少し肌荒れや毛穴の詰まりなどの原因になります。

 

長く紫外線に肌をさらしてきたため

40代になり、これまでに蓄積された紫外線による肌ダメージが出てきてしまうこともあります。紫外線ダメージによって肌が乾燥し、全体的にゴワゴワした肌になり深いシワができる光老化に注意が必要です。

また、紫外線を浴びると肌が黒くなる原因であるメラニンが多くつくられ、シミやくすみなども発生しやすくなります。さらに紫外線は肌の奥深くにある真皮層にもダメージを与え、コラーゲンやエラスチンを変性させるリスクもあります。真皮層が変性するとシワやたるみを引き起こし、肌のハリも低下する可能性があります。

紫外線を浴びる時間が長ければ長いほど、ダメージが蓄積して肌トラブルが起こりやすくなります。日頃から日傘・帽子や日焼け止めなどの紫外線ケアをしっかり行いましょう。

 

スキンケアの方法

刺激を受けやすく、乾燥などの肌トラブルが起こりやすい40代ですが、適切なスキンケア方法で美しい肌をキープしましょう。ここでは、スキンケアの詳細な方法について解説します。

 

洗顔の方法

メイクや余分な皮脂を落としましょう。ウォータープルーフマスカラは専用のメイク落としなどを使い先に落とします。そして洗顔料を推奨量使って、頬からTゾーンの順番で洗顔します。この時に毛穴の奥まで洗顔料をなじませる必要があります。こすらずになじませるようにしましょう。洗い終わったら、ぬるま湯で流します。

 

化粧水のつけ方

洗顔を終えたら、すぐにたっぷりの化粧水で肌に水分を補給するのが重要です。化粧水を手のひらになじませ、顔の内側から外側に向かって塗り広げます。手のひらで数秒間押さえるように塗るのがポイントです。小鼻や口の周りなどでこぼこした部分は、指先を使ってなじませましょう。

 

乳液のつけ方

化粧水で肌に水分補給をした後に乳液をつけることで、化粧水が蒸発するのを防ぐことができます。手のひらになじませ温めて、乾燥が気になる部分から丁寧に塗りましょう。内側から外側になじませ、手で軽く押さえて浸透させましょう。美容液を使う場合は、乳液をつける前に塗ってください。化粧水と同様に、乳液が美容液の蒸発を防いでくれます。

 

まとめ

40代の肌は、閉経に向けて女性ホルモンが減ってターンオーバーが乱れ、肌の乾燥や肌バリア機能の低下によるさまざまな肌トラブルが発生する傾向があります。そのため、スクワランやセラミドなど、肌の悩みに合った成分が入ったスキンケア製品を選ぶことが大切です。また刺激に弱い状態になっていますので、アルコールや余分な添加物が入っていないことにも注目しましょう。

※医師の記事監修は医学的内容に関する部分のみ行っており、特定の商品についての効果を保証するものではありません。

記事の監修者

竹内 想

竹内 想

皮膚科医

2016年に大学を卒業後、市中病院での初期研修を経て現在は皮膚科医として複数の病院やクリニックで外来診療を行う。皮膚科医として専門的な内容をわかりやすく伝えることに重点をおき、WEB記事監修や執筆を行っている。