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今すぐできるシミ対策6選!シミの原因と有効な予防法も解説

今すぐできるシミ対策6選!シミの原因と有効な予防法も解説

シミやそばかす一つない美しい肌には誰もが憧れるもの。一度できてしまったら簡単に消えないからこそ、最初からシミを作らないことが大切です。スキンケアはもちろん、日頃の生活習慣がシミを作りやすくしている場合もあります。

当記事では、シミの原因や基本的なシミ対策について説明します。セルフケアによるシミ対策は今から始めても遅くありません。できることから美白ケアを取り入れ、透明感のある明るい肌を目指しましょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

 

シミ対策の基本!シミの原因は?

シミとは、肌にメラニン色素が沈着し、地肌よりも茶色く見える部分のことです。メラニンは、肌が刺激を受けると肌を守るために生成されます。通常であれば肌トラブルや病気を防ぐのに重要な役割を果たしますが、メラニンが過剰に生成されたり肌表面に残存したりするとシミになります。

シミができる原因には、下記が挙げられます。

  • メラニンの過剰生成を引き起こす「紫外線」
  • メラニンの排出を遅らせる「ターンオーバーの乱れ」
  • メラニンの生成を促す「ストレス」
  • 炎症でメラニンが生成される「虫刺され」
  • 刺激でメラニンが生成される「肌の摩擦」
  • メラニンの生成が高まる「女性ホルモンの変化」

健康な肌はターンオーバーが正常に行われるので、メラニンが生成されても古い角質と一緒に排出されます。しかし、ターンオーバーが乱れていたり大量にメラニンが生成されたりすると、スムーズに排出されず肌にメラニンがとどまり、色素沈着を起こしてシミができます。

 

今すぐできる!基本的なシミ対策6選

シミがあると肌に色むらができ、実年齢よりも老けて見られやすくなります。シミを完全にできないようにするのは困難ですが、正しい対策によって「シミを増やさない」「シミを濃くしない」ことは可能です。ここからは、普通肌・乾燥肌・混合肌・脂性肌などの肌質を問わず、今すぐできる簡単なシミ対策を6つ解説します。

 

【シミ対策1】日焼け止めによる紫外線対策

もっとも有効なシミ対策が、紫外線対策・UVケアです。日差しの強い夏はもちろん、一年を通して日焼け止めを塗るようにしましょう。日焼け止めは、SPFやPAなどの指標に着目して使い分けるのがポイントです。数値が高いと効果も強くなりますが、肌にかかる負担も大きくなるので、一概に数値が高いものがよいとは言えません。

<日焼け止め効果を示す指標>

  • SPF(Sun Protection Factor)
    肌の表皮まで届き、皮膚に赤い炎症を起こすUVBの防止効果を表す数値です。紫外線を浴びてから肌が赤くなるまでの時間をどれだけ伸ばせるかを示しています。SPFが50以上の場合は「50+」と表示され、数字が大きいほど効果も高くなります。
  • PF(Protection grade of UVA)
    肌の真皮まで届き、シミやシワの原因に関わるUVAの防止効果を表す数値です。「PA+」「PA++」「PA+++」「PA++++」の4段階があり、「+」の数が多いほど効果が高くなります。

買い物など日常生活には「SPF10~20」「PA++」、屋外の軽い運動は「SPF20~30」「PA++~+++」、炎天下のレジャーは「SPF30~50+」「PA++~++++」がおすすめです。また、日焼け止めはこまめに塗り直しましょう。

 

【シミ対策2】シミ予防によい栄養素を含む食生活

肌によい食べ物をバランスよく取り入れることもシミ対策の一つです。食べ物の栄養素によっては、血行を促進してターンオーバーの乱れを整えたり、メラニンの還元を促してシミを薄くしたりする効果が期待できるものもあります。

<シミ対策になる栄養素>

  • ビタミンC
    酸化によって生まれた黒色メラニンを、還元反応によって褐色化して目立たなくする作用が期待できます。また、メラニンの生成を抑える効果もあります。ビタミンCを多く含むのは、イチゴやキウイ、レモンなどです。
  • ビタミンE
    活性酸素を抑える抗酸化作用があると言われているほか、ビタミンCの働きを助ける効果もあります。ビタミンEを多く含むのは、アボカドやアーモンドなどです。
  • ビタミンA
    活性酸素の作用を抑えたりターンオーバーの乱れをケアしたりする効果が期待できます。ビタミンAを多く含むのは、レバーやうなぎ、にんじん、ほうれん草などです。

特定の栄養素に偏るのではなく、どの栄養素もまんべんなく摂取することが大切です。化粧品だけのシミ対策には限界があるので、体の内側からのケアにも取り組みましょう。

 

【シミ対策3】週合計60分以上の適度な運動

適度な運動は、女性ホルモンのバランスやターンオーバーの乱れを整える可能性があります。また、シミの元となるストレスの発散にも有効です。適度として推奨される運動量は「息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上」です。

<適度な運動の具体例>

  • 1日約6,000~8,000歩以上を歩く
    歩くことも立派な運動です。息が弾む速さで歩く場合は、1日約6,000歩が目安となります。通勤や家事など日常生活の中で歩く場合は、1日8,000歩を目指すとよいでしょう。
  • 週2~3日は筋力トレーニングをする
    マシンを使うウエイトトレーニングに限らず、腕立て伏せやスクワットなどの自重トレーニングも筋トレに入ります。胸や背中、お腹、腕など、大きな筋群に負荷がかかるような全身の筋トレを行いましょう。

仕事や育児がある場合は、なかなか運動する時間が取れないかもしれません。そのようなときは「最寄り駅から1つ前の駅で降りて歩く」「エスカレーターではなく階段を使う」など、普段の生活の中で体を積極的に動かすようにしましょう。

出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 成人版」

出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 筋力トレーニングについて」

 

【シミ対策4】良質で十分な睡眠

睡眠不足は成長ホルモンの分泌が促されず、肌の新陳代謝も進みません。極端に長い睡眠時間を確保する必要はなく、良質な睡眠を取ることが美肌への近道です。リラックスして眠りに入れる環境を作りましょう。

<良質な睡眠を取るポイント>

  • 起床時間と就寝時間を固定する
    起きる時間や布団に入る時間がバラバラでは快眠は得られません。規則正しい生活を送ると、眠る時間が近づいたら体が睡眠に備えるようになり、スムーズに入眠できます。
  • 運動習慣を身に付ける
    体を動かすと適度な疲労感によって寝付きがよくなり、眠りも深くなります。激しい運動ではなく、体に負担の少ない運動を習慣的に続けましょう。
  • 入浴は就寝の2~3時間前にする
    就寝前に体温を一時的に上げると、寝付きがよくなります。42℃の熱いお湯に5分ほど、もしくは38℃のぬるめのお湯に25~30分ほど浸かりましょう。

寝る前のカフェイン摂取やテレビ・スマホの利用など、脳を興奮させる行為は寝付きを悪くします。夜更かしは避け、健康的な生活リズムを意識しましょう。

出典:e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」

 

【シミ対策5】肌に優しい正しいスキンケア

肌をゴシゴシとこするスキンケアは肌のダメージとなり、かえってシミの原因となります。毛穴の詰まりなど、別の肌トラブルにもつながりかねません。肌を優しく労わる、正しいスキンケアを実践しましょう。

<正しいスキンケアのポイント>

  • スキンケアではこすらず優しく扱う
    クレンジングや洗顔で肌を強くこするのはNGです。クルクルと円を描くようにして、クレンジング剤や洗顔料をなじませましょう。タオルで顔を拭く際も、軽く押さえて水分を拭き取るのがコツです。
  • 化粧水や乳液でしっかりと保湿をする
    洗顔後はすぐに保湿をするのがポイントです。化粧水だけで終わらず、きちんと乳液やクリームを使いましょう。化粧水は、手のひらで温めてから塗ると角質層への浸透力がアップします。塗布後はそのままハンドプレスし、肌になじませてから次の化粧品を塗布しましょう。

シミ対策においては、しっかりと保湿をすることも大切です。セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分を含む商品を使い、肌にたっぷりとうるおいを補給しましょう。

 

【シミ対策6】美白化粧品によるスキンケア

医薬部外品の美白化粧品には、シミに効く成分=美白有効成分が配合されています。美白有効成分の種類によってシミへの作用は異なるので、目的に合う成分がアイテムに含まれているかチェックしましょう。

<代表的な美白有効成分>

  • ナイアシンアミド
    メラニンの生成を抑え、シミを防ぐ効果があります。肌のバリア機能をサポートする作用もあることから、敏感肌でも使える美白成分の一つです。
  • ビタミンC誘導体
    メラニンの還元を促すことで、シミを薄くする美白効果が期待できます。
  • トラネキサム酸
    メラニンの過剰な生成を抑制するほか、肌荒れの改善も期待できることが特徴です。

上記のほかには「アルブチン」「プラセンタエキス」なども美白有効成分です。「これ以上シミを増やしたくない」「今あるシミを薄くしたい」という場合は、有効成分配合の美白化粧水や美白クリーム、薬用美容液、シミ対策クリームなどを使ってみましょう。

 

シミ対策は、日頃の紫外線対策・スキンケアが大切

シミの原因は紫外線のほか、ターンオーバーやホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが考えられます。シミ対策は特に難しくはなく、今日から実践できるものばかりです。まずは、日焼け止めなどを使った紫外線対策を徹底しましょう。

日々のスキンケアや生活習慣を見直すこともシミ対策の一環です。運動や睡眠など健康的な生活習慣を身に付け、肌への優しさを考えたスキンケア方法を実践しましょう。美白化粧品を使用するのも一案です。シミの有無で見た目年齢は変わるので、ここで紹介したシミ対策を心がけてみてください。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

経歴
・元大手美容クリニック大型院 院長
・サラクラアズクリニック 技術指導医
・AND美容外科心斎橋院 院長
・「サイ先生の糸リフト塾」 代表・講師

所属
・韓国美容外科医学会 (KAAS)
・日本美容外科学会 (JSAS)

アンチエイジング・たるみ治療のスペシャリスト。
特にミドル世代からの支持が厚くファンも多い。
得意施術の「糸リフト」は症例件数10,000件以上(西日本 1位)、ベストショットアワードなど数々の賞を受賞。複数の美容クリニックで院長・技術指導医・監修医を兼任する傍ら、糸リフト実践セミナー講師として全国の美容ドクターの技術指導に携わる。