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髪の湿気対策・ヘアケア方法!髪の広がりを抑えるには?

髪の湿気対策・ヘアケア方法!髪の広がりを抑えるには?

梅雨のジメジメした日や汗ばむ夏の日は、スタイリングした髪が湿気で広がってしまい、まとまりが悪くなってしまうときがあるでしょう。湿気は髪の毛を重たい印象にしてしまう原因の1つです。湿気に負けない髪を作るためには、季節や自分に合ったスタイリング剤を選ぶことも大切です。

当記事では、湿気による髪の広がりを抑え、まとまった印象を保つヘアケア方法を詳しくご紹介します。髪の湿気対策や、湿気対策におすすめのスタイリング剤について、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

 

髪の湿気対策の基本|湿気で髪が広がる原因を知ろう

髪の毛は、主にケラチンというタンパク質でできています。ケラチンは、髪の強度や弾力性を保つのが役割の1つです。ケラチン分子は、互いに結合して繊維状の構造を作り、それが髪の毛の軸を形成しています。

髪の一番外側にはキューティクルと呼ばれるうろこ状の層があり、重なり合って髪の内部を保護し、水分や外部の刺激から髪を守っています。キューティクル同士の重なりがしっかりと閉じていると、髪の内部の水分が逃げにくくなり、髪は潤いを保てます。

 

湿気と髪の関係

湿気と髪の関係性は、主に以下の通りです。

  • 湿度の高い環境下では、キューティクルの重なりがわずかに開きます。隙間に水分が入り込むことで、髪の内部のケラチンが水分を吸収し、膨張します。
  • ケラチンは親水性(水を好みやすい性質)を持っています。湿気を多く含んだ空気中では、ケラチンが水分を引きつけ、髪の毛が膨らみやすくなります。

また、髪の毛は、湿度によって伸び縮みする性質も持っています。湿気を吸うと、髪の毛はわずかに伸びますが、同時に、髪の毛内部の構造が変化し、うねりやクセが出やすくなります。

上記のような複合的な作用によって、髪の毛は膨張し、まとまりにくくなる仕組みです。

また、紫外線はキューティクルを傷つける原因となるため、帽子や日傘などで紫外線から髪を守ることも大切です。キューティクルが剥がれたり傷ついたりすると、髪の内部の水分が蒸発しやすくなり、結果的に髪が膨張して広がります。

 

髪質別の湿気の影響

髪の毛は一人ひとり異なり、湿気の影響も髪質によって異なります。

くせ毛
くせ毛の方は、髪の内部のタンパク質の配列が不規則なため、湿気を吸うと膨張しやすく、うねりが強くなります。
直毛
直毛の方は、髪の毛が細く、キューティクルが薄い場合が多く、湿気を吸いやすい傾向にあります。
ダメージヘア
カラーやパーマ、紫外線などによるダメージを受けた髪は、キューティクルが剥がれやすく水分を吸収しやすいため、湿気の影響を受けやすくなります。

 

湿気に負けない髪へ!朝のスタイリングのコツ

湿気に負けない髪を作るためには、朝のスタイリングで根元をしっかり乾かすことや、自分の髪質に合ったスタイリング剤でセットするのが大切です。以下では、朝のスタイリングのコツを紹介します。

 

ブローのポイント|根元をしっかり乾かす

湿気による髪の広がりやぺたんとした印象に悩んでいる方は、朝のスタイリングで根元をしっかり乾かすことを意識してみましょう。

根元が濡れたままの状態だと、湿気を吸収しやすく、髪が広がったり平坦になったりします。根元が乾くと髪の毛が立ち上がりボリュームが出るほか、スタイリング剤が効果を発揮しやすくなりスタイルが長持ちします。

髪をタオルで包み、ポンポンと軽いリズムを刻むように水分を拭き取ります。強くこするとキューティクルが傷んでしまうので注意しましょう。ドライヤーの風温は、熱すぎると髪を傷めてしまいます。冷風か熱すぎない風で乾かすようにしましょう。

根元が乾いたら、髪全体を乾かします。髪の流れに沿って、上から下に向かって乾かすと、ツヤが出やすくなります。髪全体が乾いたら、冷風で冷やしてキューティクルを引き締め、スタイルを固定しましょう。

 

スタイリング剤の選び方|湿気対策におすすめのアイテム

髪の太さ、量、ダメージ具合によって、合うスタイリング剤は異なります。

ヘアオイル
髪の表面をコーティングし、水分をはじきやすいバリアを形成します。乾燥を防ぎながら、ツヤを与え、まとまりやすくしてくれます。
ヘアミルク
オイルよりも軽いテクスチャーで、髪に潤いを補給しながら、湿気から守るサポートをします。広がりやすい髪や、パサつきが気になる髪におすすめです。
ヘアワックス
髪に動きをつけたい方におすすめです。湿気から髪を守りながら、スタイリングをキープします。
ヘアジェル
髪を固めたい方におすすめです。湿気による広がりを抑え、スタイリングを長時間キープします。

他にも、毛先に動きを出しやすい「ヘアバーム」や、固まりすぎずナチュラルな仕上がりを実現しやすい「ヘアミスト」など、スタイリング剤の種類は多岐にわたります。自分に合ったスタイリング剤を見つけて、湿気に負けない美しい髪を手に入れましょう。

 

ヘアアレンジ|湿気に強いまとめ髪

湿気の多い日は、セットした髪がすぐに崩れやすいのが悩みです。湿気に負けにくいヘアアレンジをいくつかご紹介します。

・アップスタイル

髪をまとめることで、湿気による広がりを抑えられます。

・編み込み

編み込みは、湿気による髪の毛の動きを抑え、崩れにくくします。

・ポニーテール

シンプルながらも、湿気対策に効果的なスタイルです。

・まとめ髪

バレッタやゴムなどを使って、髪をまとめることで、湿気による広がりを防ぎます。

・ウェットヘア

湿気を感じさせないウェットヘアは、むしろ湿気とも相性がいいヘアスタイルです。

髪が濡れていると、湿気を吸い込みやすいため、必ず髪を乾かしてからアレンジするようにしましょう。

 

外出先でも安心!日中の髪の湿気対策

ここでは持ち運びに便利なヘアケアアイテムや、応急処置の方法をご紹介します。

・ヘアミスト

髪全体にスプレーすることで、乾燥を防ぎ、スタイリングをキープできます。

・ヘアオイル

毛先を中心に少量塗布することで、パサつきを抑え、ツヤを与えます。

・ヘアゴム

髪をまとめる際に役立ちます。

・ヘアピン

後れ毛をとめたり、アレンジをする際に役立ちます。

・ミニブラシ

髪を整えたり、分け目を直したりする際に便利です。

湿気で広がった髪を一時的に落ち着かせる方法としては、ヘアオイルを少量つけるのがよいでしょう。髪の表面に薄くオイルを塗布することで、髪の毛同士の摩擦を抑え、広がりを防ぎます。

 

湿気対策は髪だけでなくお肌にも

湿気は、髪の毛をパサつかせたり、広がらせたりするだけでなく、肌にもさまざまな悪影響を及ぼします。

・毛穴が詰まりやすくなる

湿気は皮脂を酸化させやすいため、毛穴が詰まる原因の1つです。結果的に、ニキビや肌荒れの原因となることがあります。

・肌がベタつきやすくなる

湿気は皮脂分泌を促し、肌がベタつきやすくなります。

・メイク崩れしやすい

湿気によってメイクが崩れやすくなり、化粧もちが悪くなります。

・肌がごわつく

湿気は肌の水分バランスを崩し、肌がごわついたり、乾燥を感じたりすることがあります。

そのため湿気対策は、髪だけでなく、お肌のケアも同時に進めることが大切です。

湿気によって汗や皮脂が分泌されやすいため、まずは丁寧に洗顔を行い、毛穴の汚れをしっかり落としましょう。化粧水や乳液などでしっかりと保湿を行い、肌の水分バランスを整えることがポイントです。

 

湿気対策でいつでもサラサラな髪をキープしよう

湿度の高い環境下では、空気中に水蒸気が多く含まれています。水蒸気が髪の毛に接触すると、髪の毛は水分を吸収し、水分を吸収したケラチン分子は、膨張するので、髪の毛自体も太く見えます。

湿気に負けない髪を保つためには、正しいブロー方法で髪の根元をしっかり乾かすことが重要です。また、自分の髪質を理解し、それに合ったケアをするのも大切です。自分の髪質に合ったヘアケア製品が分からない場合は、美容師さんに聞いてみるのもよいでしょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

経歴
・元大手美容クリニック大型院 院長
・サラクラアズクリニック 技術指導医
・AND美容外科心斎橋院 院長
・「サイ先生の糸リフト塾」 代表・講師

所属
・韓国美容外科医学会 (KAAS)
・日本美容外科学会 (JSAS)

アンチエイジング・たるみ治療のスペシャリスト。
特にミドル世代からの支持が厚くファンも多い。
得意施術の「糸リフト」は症例件数10,000件以上(西日本 1位)、ベストショットアワードなど数々の賞を受賞。複数の美容クリニックで院長・技術指導医・監修医を兼任する傍ら、糸リフト実践セミナー講師として全国の美容ドクターの技術指導に携わる。