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ヘアオイルの正しい使い方!ベタベタを防ぐ付け方・タイミングとは

ヘアオイルの正しい使い方!ベタベタを防ぐ付け方・タイミングとは

ヘアオイルは、ウェット感のある濡れ髪がブームになったことから定着したヘアケアアイテムの一つです。ワックスやスプレー、ヘアミルクとは異なるタイプなので、いまいち使い方が分からない人もいるのではないでしょうか。

当記事では、シーン別に適したヘアオイルの使い方、効果的な活用方法、使用時の注意点を説明します。ヘアオイルは簡単に髪にツヤを出せる便利なアイテムです。使い方をマスターし、思い通りのヘアスタイルを叶えましょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

 

ヘアオイルの使い方とは?

ヘアオイルとは、髪を油膜でコーティングすることで、なめらかなツヤを出すヘアケアアイテムです。髪内部にうるおいを与えてくれるほか、ヘアオイルの配合成分によっては熱や摩擦のダメージから髪を守ったり、枝毛や切れ毛など傷んだ髪を補修したりする効果を持つ便利アイテムもあります。

ヘアオイルと一口に言ってもテクスチャーや仕上がりはさまざまなので、自分の髪質や理想のイメージに合うタイプを使うとよいでしょう。髪質別のおすすめヘアオイルは下記の通りです。

太くて硬い毛 動物性オイルを使った、トロトロとした重ためのテクスチャー
細くて柔らかい毛 天然成分を含む、サラサラとした軽めのテクスチャー
ダメージ毛 ケラチンなどの補修成分を含むもの

 

【シーン別】ヘアオイルの使い方

ヘアオイルは、ダメージ補修やヘアケア効果に特化した「ヘアケアオイル」と、スタイルを維持する働きを持つ「スタイリングオイル」の2種類があります。ヘアケア剤としてなのかスタイリング剤としてなのかによってヘアオイルの使い方は変わるので、シーンごとの使用方法を知っておきましょう。

 

おやすみ前のヘアケアに使う場合

おやすみ前のヘアケアとしてヘアオイルを使う場合は、容器などに「洗い流さないトリートメント」などの記載がある商品を選ぶとよいでしょう。ドライヤーの熱から守ってくれるタイプを使うと、さらに効果的です。

1 入浴後、濡れている髪をタオルドライし、水分を拭き取る
2 ヘアオイルの適量を手に取り、両方の手のひらで広げて温める
3 毛先から塗り始め、毛先から中間までを手のひらで握るようにして揉み込む
4 目の粗いくしやブラシでコーミングし、髪全体になじませる
5 ドライヤーの温風で髪を乾かし、冷風で仕上げる

髪の毛が乾いているとヘアオイルの成分が浸透しないので、濡れている状態でヘアオイルをなじませることがポイントです。タオルドライの際はゴシゴシとこすらず、髪の根元や頭皮はマッサージをするようにタオルを揉み込み、毛先はタオルで挟んで水分を移し込むイメージでポンポンと軽く叩きましょう。

 

おでかけ前のスタイリングに使う場合

おでかけ前のスタイリングにヘアオイルを使う場合は、パッケージなどに「スタイリング」などの記載がある製品を選ぶとよいでしょう。髪のうねりや広がりを抑えたいときはサラサラのタイプ、カラーやパーマで髪が傷ついているときはトロトロのタイプがおすすめです。

1 ドライヤーやストレートアイロン、カールアイロンなどでセットする
2 ヘアオイルの適量を手に取り、両方の手のひらで広げて温める
3 毛先から中間にかけて、手ぐしでヘアオイルを塗布する
4 手のひらに残ったオイルで前髪を少量ずつつまんで毛束感を作ったり、髪表面を軽くなでたりする

髪をセットした後にヘアオイルを使うと、ドライヤーやヘアアイロンの熱で乾燥した髪にうるおいを与え、ツヤのあるまとまった状態をキープできます。また、束感のあるスタイルやウェットヘアなど、トレンドの髪型にヘアセットするのにもヘアオイルが活躍します。

 

ヘアオイルの効果的な使い方

ヘアオイルの使い方は、おやすみ前のヘアケア・おでかけ前のスタイリングにとどまりません。下記のような使い方をすることもできます。

  • ブラッシングの前
    寝ぐせで絡まっている髪に無理やりブラシを通すと、摩擦で髪がダメージを受けます。髪の負担を和らげたいときは、ヘアオイルを使ってみましょう。適量を手のひらに伸ばし、毛先を中心に絡まりをほどくように優しくなじませます。そうするとブラシでといたときの摩擦ダメージが低減し、ツヤを出しながら毛流れを整えられます。
  • シャンプーの前
    シャンプー時の摩擦が気になるときは、あらかじめ髪にヘアオイルを塗り込んでおきましょう。髪表面がコーティングされるので、シャンプーで髪がこすり合うことによる摩擦ダメージを減らせます。また、ヘアオイル塗布後にブラッシングをすると、髪に付いた汚れが落ちてシャンプーの泡立ちがよくなります。
  • トリートメントの際
    普段使用しているトリートメントにヘアオイルを混ぜると、ヘアオイルによるコーティングで髪の乾燥を防ぐ効果がアップします。トリートメントに混ぜるヘアオイルの量は、1~2滴程度の少量で十分です。濡れている髪の水気を切ったら、トリートメントに少量のヘアオイルを混ぜ合わせ、毛先から中間にかけてなじませましょう。
  • 頭皮マッサージの際
    シャンプー前の頭皮マッサージにヘアオイルを使う方法もあります。ブラッシングをして髪の汚れを落としたら、ヘアオイルを頭皮に揉み込むように付け、指の腹で優しくほぐしていきましょう。頭皮マッサージ後はシャワーでヘアオイルを洗い流し、通常通りシャンプーをすればOKです。

ヘアオイルには、髪にうるおいを補給する保湿効果、熱や摩擦などの外的刺激からの保護効果があります。上手に活用し、まとまりやすいツヤ髪を目指しましょう。

 

ヘアオイルの使い方に関する注意点

ヘアオイルは、ただ髪に付ければよいわけではありません。使い方を間違うと、ヘアオイルの効果を十分に感じられない可能性があります。最後に、ヘアオイルの使い方に関する注意点を3つ解説します。

 

絡まった髪に付けるとムラになる

ブラッシングをする前にヘアオイルを付けると摩擦ダメージを減らせますが、絡まりをほどいていない状態でヘアオイルを塗るとムラが生じます。そのままブラッシングをしても引っかかりができて、かえってダメージになりかねません。

そのため、髪の絡まりがひどいときは、目の粗いくしであらかじめほどいてから、ヘアオイルを付けるようにしましょう。そうすることで髪全体にオイルがなじみ、スムーズにブラシが通るようになります。

 

付けすぎるとベタっと重い印象になる

ヘアオイルを大量に付けるのはNGです。ヘアオイルの主成分は油分なので、付けすぎるとベタベタになり、清潔感のない印象を与えてしまいます。ヘアオイルの適量の目安は、100円玉硬貨程度です。ミディアムヘアなら2~3滴もしくは1プッシュが目安となります。基本的には、容器などに記載の使用量に従いましょう。

また、頭皮マッサージを除き、ヘアオイルを頭皮や根元に付けるのもベタつきの原因です。頭皮にヘアオイルが残ると、フケや臭いなどの頭皮トラブルにもなりかねません。そのため、ヘアオイルを付けるのは毛先や中間の範囲で、少量にとどめましょう。

 

後からアイロンをすると髪が傷む

熱のダメージから守ってくれるヘアオイルなら問題ありませんが、ヘアケア用やスタイリング用のヘアオイルを付けてからアイロンを使うのはNGです。ヘアオイルの油膜で髪に熱が伝わらず、思い通りのセットにしようと何度もアイロンの熱を通す結果、髪が傷んでしまいます。ヘアオイルの配合成分によっては、熱でオイルが高温になり、ダメージを与えることもあります。

そのため、アイロン前にヘアアイロン用以外のヘアオイルを使うのは避けましょう。ヘアオイルを使う際は容器の説明をよく読み、スタイリング用なのかアイロン用なのか確かめることをおすすめします。

 

ヘアオイルを正しく使って、美しいツヤのある髪へ

ヘアオイルは、髪に油分のコーティング膜を作ることで、ツヤを出すアイテムです。ヘアオイルの基本的な使い方は、適量を手に取って手のひらで温め、毛先から中間にかけて塗るという方法です。ヘアケアでは濡れた髪に、スタイリングでは乾いた髪に使用します。

ただし、付ける量が多いとベタつきやすいので、適量を守るようにしましょう。ヘアオイルには幅広い使い方があります。正しいタイミング・方法で使い、ツヤ感のある美髪に導きましょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

経歴
・元大手美容クリニック大型院 院長
・サラクラアズクリニック 技術指導医
・AND美容外科心斎橋院 院長
・「サイ先生の糸リフト塾」 代表・講師

所属
・韓国美容外科医学会 (KAAS)
・日本美容外科学会 (JSAS)

アンチエイジング・たるみ治療のスペシャリスト。
特にミドル世代からの支持が厚くファンも多い。
得意施術の「糸リフト」は症例件数10,000件以上(西日本 1位)、ベストショットアワードなど数々の賞を受賞。複数の美容クリニックで院長・技術指導医・監修医を兼任する傍ら、糸リフト実践セミナー講師として全国の美容ドクターの技術指導に携わる。