周囲の人を見て「あの人はいつも若々しいな」「どうして自分より若く見えるんだろう?」と思ったことがある方もいるでしょう。年齢を重ねても若々しくいたいという願いは多くの人が持っている気持ちです。
若く見える人は、必ずしも全員が特別なことをしているわけではありません。ちょっとした習慣や考え方の違いが、見た目の印象を大きく変えているケースも多いと言えます。
当記事では、若く見える人たちの一般的な共通点や特徴を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
記事の監修者
崔 煌植 医師
美容外科・皮膚科医
「若く見える」というのは、人それぞれの考え方にもよりますが、一般的な共通点としては、主に以下の通りです。
【若く見える人の共通点】
肌のハリとツヤ |
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健康的な体型 |
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明るい表情 |
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若々しい髪 |
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身だしなみ |
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若く見える人は、外見だけでなく、内面からも若々しさを醸し出しています。新しいことに興味を持ち、積極的に学ぶ姿勢がある人や、常に前向きな考え方をしている人なども、若々しい印象を周囲に与えられます。
若く見える人は、特別な能力を持っているから若々しいのではなく、スキンケアを毎日丁寧に行っている結果として好印象を与えているケースが多くあります。
自分に合ったスキンケアを見つけて、継続することを心がけてみてください。
毎日のスキンケアルーティンが若々しさを保つ理由として、乾燥を防ぎ、潤いをキープしやすくなることが挙げられます。特別なスキンケアを行うというよりは、以下のような基本的なスキンケアを毎日丁寧に行っています。
【基本的なスキンケアのステップ】
クレンジングでメイクや汚れをしっかり落とします。
肌に負担をかけずに、古い角質を優しく取り除きます。
肌に水分を与え、肌を整えます。
肌に潤いを閉じ込め、バリア機能を強化します。
肌の水分量をしっかりと保つことで、乾燥による小じわや肌のくすみを防ぎやすくなるでしょう。
若々しい肌を保つためには、自分の肌に合ったスキンケア製品を選ぶことが重要です。若々しさにアプローチできるような代表的な成分は、主に以下の通りです。
レチノール |
レチノールは動物性食品に含まれている脂溶性ビタミンで、上皮、器官、臓器の成長・分化にかかわるビタミンAの主要な成分です。 レチノールは肌のターンオーバーをケアし、シワやたるみにアプローチします。また、コラーゲン生成をサポートし、肌にハリを与えます。 |
ビタミンC |
ビタミンCはコラーゲンの生成に必須となる化合物で、ビタミンA・ビタミンEとともに抗酸化ビタミンと呼ばれています。 皮膚のメラニン色素の生成を抑えて日焼けを防ぐ作用や、ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を強める働きがある栄養成分です。適度なビタミンCを摂取することで、若々しさを保つ効果に期待できます。 |
ヒアルロン酸 |
ヒアルロン酸は骨や肌の中で水分を保持する働きをする、生き物の生存において極めて重要な物質です。ヒアルロン酸は肌の水分をキープし、乾燥を防ぐほか、肌に潤いを与え、ふっくらとした肌へ導きます。 |
セラミド |
セラミドは、皮膚の最上層にあり、外部の病原体や異物の侵入から肌を守るバリア機能を持つ「角質細胞間脂質」の主成分です。特にセラミドのうちアシルセラミドの代謝が乱れると、皮膚のバリア機能が損なわれます。また、角質細胞間脂質は肌の水分を保持し、乾燥を防ぐ重要な部分です。 |
出典:日本医療研究開発機構「セラミドはなぜ肌の健康に重要か?皮膚のバリア機能に必要不可欠な新しい脂質代謝酵素の発見」
新しい製品を使う際は、必ずパッチテストを行い、肌に合わない場合は使用を中止しましょう。
季節の変わり目は、気温や湿度の変化が激しく、肌が敏感になりやすい時期です。そのため、普段のスキンケアを見直し、季節に合ったケアを行うことが大切です。
肌質にもよりますが、例えば冬であれば暖房による乾燥から肌を守るため、こっくりとしたテクスチャーのクリームやオイルでしっかりと保湿を行うとよいでしょう。どの季節も保湿は大切ですが、特に乾燥しやすい秋と冬は、より一層保湿を心がけましょう。
また、季節の変わり目は肌が敏感になりやすいです。人によってはシンプルなスキンケアを心がけ、肌に負担をかけないようにしましょう。
若く見えるためには、外見だけでなく、内側からのケアも大切です。特に、食生活と運動は、肌の健康や体の若々しさを保つ上で重要な要素です。
以下では、抗酸化物質が豊富な食品や、運動の重要性などについて分かりやすく解説します。
抗酸化物質とは、体内で発生する活性酸素という物質の働きを抑える成分のことです。活性酸素は、体内に取り込んだ栄養素をエネルギーに変える際に生じるもので、ある程度の量は必要ですが、過剰になると細胞を傷つけ、老化の原因になると考えられています。
代表的な抗酸化物質と、抗酸化物質が豊富な食品は、主に以下の通りです。
レモン、オレンジ、パプリカ、ブロッコリーなど
アーモンド、くるみ、植物油など
ニンジン、カボチャ、ほうれん草など
緑茶、紅茶、赤ワイン、ブルーベリーなど
運動をすることで、血行がスムーズになります。肌細胞に必要な酸素や栄養素をしっかり供給しやすくなるので、肌のターンオーバーをケアできます。これにより、肌が正常なサイクルで生まれ変わりやすくなり、シワやたるみの改善にアプローチしたり、肌にハリやツヤがあるように見えやすくなったりするでしょう。
他にも、有酸素運動は脂肪燃焼を促し、体脂肪を減らす効果があります。脂肪が減ると、身体のラインがすっきりし、若々しい印象になるでしょう。
若く見える人は、見た目が若いだけでなく、内面にも共通する特徴を持っていることが多いです。
例えば、ポジティブなマインドセットを育むことは、若々しい外見を保つだけでなく、心身ともに健康で幸福な人生を送るためにも大切でしょう。
ポジティブな人は、物事を楽観的に捉え、ストレスをため込みにくい傾向があります。ストレスは、肌の老化やさまざまな病気の原因となるため、ストレスを軽減することは、若々しさを保つ上で非常に重要です。
また、ポジティブな人は、一般的に周囲の人から好かれやすく、良好な人間関係を築きやすいことが多いと言えます。人間関係が良好であることは、心の安定につながり、若々しさを保つ上でも大切な要素となるでしょう。
ポジティブなマインドセットを育む方法としては、まずは感謝の気持ちを忘れないことです。例えば、1日の終わりに、感謝できることを3つ書き出すなど、感謝の気持ちを意識的に持つようにするのもよいでしょう。周りの人に感謝の気持ちを伝えることで、自分も相手も嬉しい気持ちになり、心の状態が健やかになりやすい点もメリットです。
社交的な活動は、単なる楽しみだけでなく、自分の心身にも大きな影響を与えています。
人間は社会的な動物であり、誰かとつながることで孤独感を解消できます。孤独感は、うつ病や認知症のリスクを高めるため、社交的な活動は精神的な健康維持に不可欠です。また、人から認められたり、褒められたりする経験は、自己肯定感を高め、自信につながります。自信を持つことは、ストレスへの抵抗力を高め、ポジティブな思考を育むでしょう。
大切なのは、無理なく続けられる範囲で、自分に合った社交的な活動を見つけることです。
若く見られる人は、単に遺伝的な要素だけでなく、日々の生活習慣や意識的な努力が大きく影響しています。
若く見える人に共通する特徴として、まずは健康的な生活習慣が挙げられます。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、ストレスをため込まない生活を送っていると、健康が保たれ、若々しい印象を周囲に与えやすいでしょう。
また、ポジティブなマインドも若々しさの秘訣と言えます。物事を楽観的に捉え、常に前向きな姿勢でいることで、心身ともに健康な状態を保てます。
記事の監修者
崔 煌植 医師
美容外科・皮膚科医
経歴
・元大手美容クリニック大型院 院長
・サラクラアズクリニック 技術指導医
・AND美容外科心斎橋院 院長
・「サイ先生の糸リフト塾」 代表・講師
所属
・韓国美容外科医学会 (KAAS)
・日本美容外科学会 (JSAS)
アンチエイジング・たるみ治療のスペシャリスト。
特にミドル世代からの支持が厚くファンも多い。
得意施術の「糸リフト」は症例件数10,000件以上(西日本 1位)、ベストショットアワードなど数々の賞を受賞。複数の美容クリニックで院長・技術指導医・監修医を兼任する傍ら、糸リフト実践セミナー講師として全国の美容ドクターの技術指導に携わる。