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トリートメントの正しい使い方!効果を高める付け方のコツとは

トリートメントの正しい使い方!効果を高める付け方のコツとは

トリートメントは、傷んだ髪を補修してなめらかな質感に整えるアイテムです。美しい髪を維持するのに欠かせないものですが、正しい使い方を知らない人もいるのではないでしょうか。トリートメントを正しく使うと効果が上がり、美容室帰りのようなハリやコシのあるツヤツヤの美髪に近づけます。

当記事では、トリートメントの正しい使い方と、トリートメントの効果を高める使い方のコツを解説します。ダメージヘアに悩んでいる人、加齢による毛髪のパサつきに困っている人は、トリートメントの使い方の基本を押さえておきましょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

 

トリートメントの使い方

トリートメントには、インバストリートメントとアウトバストリートメントの2種類があります。どちらも枝毛や切れ毛などダメージ髪に効果的な毛髪補修成分を含むヘアケア商品です。ここでは、お風呂で使う洗い流さないタイプのインバストリートメントの正しい使い方を説明します。

 

STEP1:シャンプーをして泡をよく洗い流す

ブラッシング→予洗い→シャンプーをしたら、洗い残しがないようしっかりとすすぎましょう。シャンプーの泡が残っていると、頭皮のフケや臭いの原因につながるだけでなく、トリートメントの効果も薄れてしまいます。

指の腹を使って頭皮をマッサージしながら、耳周りや襟足などの泡を洗い落としましょう。すすぎの時間は、シャンプーで頭を洗った時間の約3倍が目安です。

 

STEP2:髪の水気をしっかりと切る

すすぎ残しがないことを確認したら、髪の水分をしっかりと切ります。髪に水気が残っていると、トリートメントの油分をはじいたり補修成分が薄くなったりするので、手でギュッと押さえるようにして水分を取ります。

念入りにケアしたい場合は、タオルドライで水分を拭き取るとよいでしょう。その際はゴシゴシとこすらず、髪から水が滴り落ちない程度に水気を切ればOKです。

 

STEP3:髪に揉み込むように付ける

トリートメントの適量を手に取り、指の間まで全体に広げます。トリートメントの量は、セミロングなら500円玉硬貨もしくは3プッシュ程度が目安です。トリートメントは多く付けても浸透成分の量は変わらないのが特徴なので、製品のラベルに記載されている使用量に合わせましょう。

トリートメントを付ける際は、毛先から中間にかけて手ぐしで揉み込むようにします。頭皮ケアもできるトリートメントの場合は根元から髪全体に付けても問題ありません。毛先などダメージが気になる部分は、指の腹で髪を挟んで軽くタッピングし、毛髪内部まで栄養を届けましょう。

 

STEP4:約3~10分置いて浸透させる

トリートメントが髪全体に行き渡ったら、約3~10分置いて髪内部に成分を浸透させましょう。ただし、長く置けば置くほど浸透するわけではありません。製品のラベルに放置時間の目安が載っている場合は、その時間を守るようにしましょう。

トリートメントを塗って置く時間が長すぎると、ヘアカラーの退色や肌トラブルにつながる恐れがあります。放置時間の目安が特に記載されていない場合は、3~10分を指標にしてください。

 

STEP5:ぬるぬるがなくなるまで洗い流す

髪の根元や頭皮にシャワーを当て、トリートメント特有のぬるつきがなくなるまで洗い流しましょう。トリートメントが頭皮に残ると、頭皮の詰まりや肌荒れなどのトラブルが起こる可能性があります。

また、根元からすすぐことは、毛先の洗いすぎによる髪のパサつきを防ぎます。根元や頭皮にぬるぬるを残さないことを意識し、丁寧にしっかりとすすぎましょう。

 

トリートメント効果を高める使い方のコツ

トリートメントはただ塗ればよいわけではなく、少しのコツを意識するだけで効果を高めることができます。ここからは、トリートメントの使い方で取り入れたい3つのコツを紹介します。

 

目が粗いくしでトリートメントをなじませる

トリートメントを手ぐしで髪全体に塗布した後は、目の粗いくしで毛流れに沿ってコーミングして塗りムラをなくしましょう。手ぐしだけでも構いませんが、毛束の内側までトリートメントの成分が届かない可能性があります。また、目の細かいくしはトリートメントを落とすだけでなく、摩擦でキューティクルを剥がしかねません。

そのため、トリートメントをなじませる際は、歯幅の広いくしがおすすめです。コーミング時の摩擦を軽減したい場合は、くしの根元が丸く加工された商品を選ぶとよいでしょう。基本的にはお風呂場で使うので、濡れても錆びないプラスチック製が安心です。

 

タオルやヘアキャップで髪を包む

トリートメントを塗って放置するときは、蒸しタオルで髪を包み込み、その上からヘアキャップを被ると効果的です。髪を温めることでキューティクルが開き、髪内部まで成分がより浸透しやすくなります。また、頭皮の血行促進も期待できます。

蒸しタオルの作り方は、42℃程度の熱いお湯にタオルを付けて絞るだけです。髪全体を包み込むように蒸しタオルを頭に巻いたら、熱が逃げないようにヘアキャップを被せましょう。ヘアキャップがない場合は、ラップでも代用できます。

 

トリートメント後にコンディショナーを付ける

髪のダメージがひどいときは、トリートメントの後にコンディショナーやリンスを塗るという順番にしましょう。トリートメントには内部補修をする働きが、コンディショナーには外部補修をする働きがあります。先にコンディショナーを使うと髪表面がコーティングされ、トリートメントの成分が内部まで浸透しません。

そのため、トリートメントで髪に水分や栄養を与えてから、流出しないようにコンディショナーで閉じ込めましょう。しっとりとした仕上がりになるので、髪がペタンとなるのを防ぎたいときはパサつきの気になる毛先だけ使う方法もあります。

 

自然乾燥ではなくドライヤーを使う

髪を濡れたまま放置するとキューティクルが開きっぱなしとなり、せっかくトリートメントで補給した水分や栄養が流れ出る恐れがあります。また、自然乾燥は雑菌の繁殖を招き、頭皮のフケや臭いなど頭皮トラブルの原因にもなりかねません。そのため、頭皮や髪の健康を考えるなら自然乾燥はNGです。

お風呂から上がったらタオルドライである程度髪の水分を拭き取り、ドライヤーを使って髪を乾かしましょう。ブローの際は、まず乾きにくい根元から強温風を当てて、全体が乾いたら毛先などを軽くスタイリングしながら弱温風でクセ付けし、冷風で仕上げるのがポイントです。

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トリートメントの使い方に関するQ&A

普段から何気なくトリートメントを使う中で疑問が生じることもあるでしょう。最後に、トリートメントの使い方に関してよくある質問に回答します。

 

Q:トリートメントの使用頻度はどれくらい?

A:トリートメントは毎日使うことがおすすめです。髪の毛に継続して栄養を与えることで、美しい状態を保つことができます。

ただし、髪表面をコーティングするシリコンを含む製品など、毎日の使用が負担となる場合は「週1~2回」など使用頻度やタイミングの目安が記載されていることがあります。また、髪質によってはトリートメントを毎日使うと重くべたつく人もいます。その際は、トリートメントを毎日使う必要はありません。

 

Q:アウトバストリートメントの使い方は?

A:タオルドライで髪の水分を拭き取った後、インバストリートメントと同じように適量を手に取って、毛先から揉み込むようにして塗りましょう。髪全体にトリートメントが行き渡ったら、ドライヤーで髪を乾かします。

洗い流さないタイプのアウトバストリートメントは、頭皮や髪の根元に付かないよう注意が必要です。また、トリートメントをムラなく伸ばすために、塗布後は目の粗いくしやパドルブラシなどでコーミングしましょう。

 

Q:トリートメントの選び方は?

A:髪質や髪質、髪悩みに合わせて、自分好みの仕上がりになるテクスチャーのトリートメントを選ぶとよいでしょう。基本的には、髪が太くて硬い人は「油分が多いもの」、髪が細くて柔らかい人は「水分が多いもの」がおすすめです。

髪のダメージケアを重視するならケラチン・シルク・ヘマチン、髪の乾燥が気になるならコラーゲン・セラミド・ヒアルロン酸などが配合されたトリートメントを選ぶとよいでしょう。

 

トリートメントを正しく使って、理想の髪を目指そう

インバストリートメントの正しい使い方は、シャンプーをしっかり洗い落として髪の水気を切り、毛先を中心に揉み込むように付けて少し放置してから、ぬるつきがなくなるまですすぐという工程です。

ただ塗るだけでは、トリートメント本来の効果は発揮できません。「目の粗いくしでコーミングする」「蒸しタオルで髪を包み込む」などのコツも取り入れると、トリートメント効果をアップできます。自分の髪質に合わせてトリートメントを使いこなし、髪質改善を目指しましょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

経歴
・元大手美容クリニック大型院 院長
・サラクラアズクリニック 技術指導医
・AND美容外科心斎橋院 院長
・「サイ先生の糸リフト塾」 代表・講師

所属
・韓国美容外科医学会 (KAAS)
・日本美容外科学会 (JSAS)

アンチエイジング・たるみ治療のスペシャリスト。
特にミドル世代からの支持が厚くファンも多い。
得意施術の「糸リフト」は症例件数10,000件以上(西日本 1位)、ベストショットアワードなど数々の賞を受賞。複数の美容クリニックで院長・技術指導医・監修医を兼任する傍ら、糸リフト実践セミナー講師として全国の美容ドクターの技術指導に携わる。