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髪の正しい乾かし方!傷みを抑えてツヤのある髪に仕上げるコツ

髪の正しい乾かし方!傷みを抑えてツヤのある髪に仕上げるコツ

普段何気なく使っているドライヤーでどのように乾かすのかによって、髪の仕上がりはまったく変わります。スマホを触りながら乾かしたり、ただ強風を当てたりする方法では、かえって髪にダメージを与えているかもしれません。髪を正しく乾かすこともヘアケアの一環です。

当記事では、ドライヤーを使った髪の正しい乾かし方や、乾かす際のコツ・ポイントについて説明します。「シャンプー後の髪のパサつきが気になる」「乾かすとうねりが出てくる」などの悩みがある場合は、髪の毛の乾かし方を一度見直してみましょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

 

濡れた髪は早く乾かすべき?

お風呂上がりの濡れた髪は、早く乾かすほうが髪のトラブルを避けることが可能です。中には、入浴後に着替えやスキンケアをして髪を乾かさずくつろいだり、ドライヤーは使わずそのまま自然乾燥で寝たりする人もいるでしょう。しかし、髪の毛を濡れたまま放置することには、下記のようなデメリットがあります。

  • 髪のキューティクルが剥がれて傷み、枝毛や切れ毛になる
  • トリートメントなどの栄養成分が髪内部から流れる
  • 頭皮の常在菌が繁殖して臭いやべたつき、フケにつながる
  • 頭皮が冷えて血行が悪くなり、白髪が増えやすくなる
  • まくらやふとんで髪がこすれたときに傷む
  • 毛先がはねるなど寝ぐせが付きやすくなる

ドライヤーを使って髪を乾かすのは面倒に感じるかもしれませんが、髪を濡れた状態のままにするとさまざまなトラブルの原因になる恐れがあります。そのため、お風呂から出たらなるべく早く髪の毛を乾かすようにしましょう。

 

ダメージを低減!髪の正しい乾かし方

確かにヘアドライヤーの熱は髪の負担になりますが、できるだけすばやく乾かせば髪のダメージを低減できます。特にダメージヘアで悩んでいる場合は、ドライヤーの風量を使いこなすことが大切です。ここからは、髪の正しい乾かし方を説明します。

 

STEP1:タオルドライで水分を吸い取る

まずはタオルで髪の水分を拭き取りましょう。水が滴るほど濡れている髪にドライヤーを使っても、乾かす時間が長くなるので逆効果です。また、髪の水分を早く取ろうとタオルでゴシゴシとこするのもNGです。

水分が溜まる根元は頭皮をマッサージするように揉みながら拭き、耳の後ろや襟足はタオルを直接当てます。頭皮の水分が取れたら、髪をタオルで挟み、ポンポンと優しく圧をかけて水分を拭き取っていきましょう。

なお、タオルドライで使うタオルは吸水性の高いタイプがおすすめです。また、髪が絡まっている場合は、タオルドライ後に目の粗いコームでほどくようにしてください。

 

STEP2:ドライヤーの強温風で根元を乾かす

タオルドライで髪の水分をある程度取り除いたら、乾きづらい根元からドライヤーの温風を当てましょう。毛先から乾かすと、余計な温風が当たって乾かしすぎになります。

髪の毛の集中している根元を早く乾かせば、ドライヤーの風を当てる時間を短縮できます。ドライヤーの強温風機能を使い、全体の80%程度を乾かしていきましょう。

 

STEP3:ドライヤーの弱温風で毛先を乾かす

頭全体の80%程度が乾いたら、ドライヤーを弱温風や弱風に切り替えて毛先まで乾かします。ヘアスタイルに合わせてクセを付けるイメージでブローしましょう。

どのようなヘアスタイルに仕上げたいか思い描き、ドライヤーでクセづけをすると、その後のヘアセットがスムーズになります。クセの出やすい前髪やはねやすい毛先を中心に、完成後の髪型をイメージしながら乾かしましょう。

 

STEP4:ドライヤーの冷風で仕上げる

最後はドライヤーを冷風に切り替えて、全体に風を当てていきます。そうすることで、髪のキューティクルを閉め、サラサラの髪に仕上げることが可能です。髪の温度が高くなりすぎず、乾かしすぎを防げるので、ヘアダメージも低減できます。

また、ドライヤーでクセづけた毛流れを固定し、長時間ヘアスタイルをキープできることも冷風を使うメリットです。前髪やクセの気になる部分を中心にスタイリングしつつ、冷風で仕上げていきましょう。

 

ドライヤーで髪の毛を乾かす際のコツ

髪は早く乾かすほうがよいとはいえ、適当にドライヤーを当てるとなかなか乾かず、かえってダメージになる場合があります。ドライヤーで髪を乾かす際は、ここから紹介する3つのコツも意識してみてください。

 

乾かす前にアウトバストリートメントを付ける

特に髪のダメージが気になる場合は、ドライヤーで乾かす前にアウトバストリートメントを塗布しましょう。アウトバストリートメントとは、濡れた髪に使う洗い流さないトリートメントのことです。髪の内部に栄養を補給してハリやコシを与えるほか、髪表面をコーティングしてドライヤーの熱から髪を守る役割もあります。

アウトバストリートメントにはいろいろな種類の製品がありますが、しっとりとしたツヤがほしいなら「オイルタイプ」、ブリーチやパーマのパサつきが気になるなら「ミルクタイプ」、髪が硬く水をはじきやすいなら「クリームタイプ」、髪が細くペタンとなるのを防ぐなら「ミストタイプ」を選ぶとよいでしょう。

 

10~15cm程度離していろいろな角度から風を当てる

早く乾かしたいからとドライヤーを髪に近づけすぎるのは、頭皮の乾燥や髪のパサつきにつながります。反対にドライヤーを遠ざけると髪が乾きにくくなってしまいます。そのため、ドライヤーは10~15cm程度を目安に離し、髪の表面温度が高温にならないようにしましょう。

また、同じ場所ばかりに風を当てるのもNGです。部分的に髪の温度が上がり、ダメージを与えてしまいます。乾かしムラが起きないよう、上や横、後ろなど、いろいろな角度からドライヤーの風を当てましょう。その際、小刻みにドライヤーを動かしたり、手で髪の毛を動かしたりすると、一か所にドライヤーの熱が当たり続けるのを防げます。右側を乾かすときは右手、左側を乾かすときは左手にドライヤーを持つこともポイントです。

 

手で髪を持ち上げたり引っ張りながら乾かす

根元を乾かす際は、ドライヤーを持っていないほうの手で髪を持ち上げ、風の通り道を作ると乾かす時間を短縮できます。髪の毛をくしゃくしゃに押さえる人もいますが、かえって乾きにくくなる可能性があります。根元に風が通るようにして、濡れた髪に温風を当てることを意識しましょう。

ある程度乾いてきたら、髪の毛を手やヘアブラシで軽く引っ張ってブローすると、クセを伸ばすことができます。前髪や毛先など、クセが出やすい部分は手で軽く引っ張り、仕上げに冷風を当ててヘアスタイルをキープしましょう。

 

髪型別・髪質別の乾かし方のポイント

髪型や髪質によっても、ドライヤーで乾かすときに意識すべきポイントは変わってきます。最後に、髪型別・髪質別の乾かし方を説明しますので、自分の髪に合わせたポイントを取り入れてみてください。

 

【長さ別】髪の乾かし方

ショートヘア・ミディアムヘア・ロングヘアごとの乾かし方のポイントは下記の通りです。

ショート
  • 浮きやすい襟足は引っ張りながら上から温風を当てる
  • トップにボリュームを出す場合は根元を立ち上げて乾かす
ミディアム
  • 肩に当たってはねやすい部分を、顔の前方向に引っ張り、ドライヤーを後ろから当てる
  • はねやすい部分に冷風を当ててスタイルをキープする
ロング
  • 早く乾かすことに特化したアイテムを併用する
  • 耳の後ろの毛量の多い場所から乾かす

 

【髪質別】髪の乾かし方

髪の毛のボリュームが多く広がりやすい場合・髪の毛のボリュームが少なくのっぺりしやすい場合・クセ毛でうねりが出やすい場合の乾かし方のポイントは下記の通りです。

広がりやすい
  • オイルやミルクなど、重めのトリートメントを使う
  • ドライヤーで根元が半乾きになったら、髪を下に引っ張りながらドライヤーの風を上から下に当てる
のっぺりしやすい
  • 根元は下から上にドライヤーの風を当てて乾かす
  • 全体を乾かす際は、毛の流れとは逆方向に髪を引っ張る
うねりが出やすい
  • 根元を乾かしたら、ブラシでクセを伸ばすようにしてドライヤーの風を当てる
  • 髪が完全に乾く前に冷風に切り替え、クセが出ないようにする

 

髪の乾かし方をマスターして、サロン帰りのツヤ髪を再現しよう

髪を濡れたまま放置することはトラブルにつながりかねないため、できるだけ早く乾かすようにしましょう。髪の毛の正しい乾かし方は、タオルドライ→強温風で根元から乾かす→弱温風で毛先を乾かしてスタイルを作る→冷風で仕上げるという順番です。

ドライヤーは10~15cm程度離し、上・横・下から当てることがポイントです。髪の毛を持ち上げて風を通すと乾きが早くなり、髪の毛を引っ張りながら乾かすとクセを伸ばすことができます。髪型や髪質に合わせてドライヤーを駆使し、サロン帰りのようなツヤツヤの美髪を目指しましょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

経歴
・元大手美容クリニック大型院 院長
・サラクラアズクリニック 技術指導医
・AND美容外科心斎橋院 院長
・「サイ先生の糸リフト塾」 代表・講師

所属
・韓国美容外科医学会 (KAAS)
・日本美容外科学会 (JSAS)

アンチエイジング・たるみ治療のスペシャリスト。
特にミドル世代からの支持が厚くファンも多い。
得意施術の「糸リフト」は症例件数10,000件以上(西日本 1位)、ベストショットアワードなど数々の賞を受賞。複数の美容クリニックで院長・技術指導医・監修医を兼任する傍ら、糸リフト実践セミナー講師として全国の美容ドクターの技術指導に携わる。