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口元の乾燥の原因は?対策方法や摂取したい栄養素も解説!

口元の乾燥の原因は?対策方法や摂取したい栄養素も解説!

口元の乾燥を防ぐことは、見た目の美しさだけでなく、日々の快適さを保つためにも重要です。口元の乾燥は、肌のつっぱり感や不快なカサカサ感をもたらすだけでなく、ひどい場合には皮がむけたり、小さな傷ができたりする場合もあります。

特に口周りは、皮膚が薄く水分量が少なくなりやすい部位です。いつも以上に保湿を意識したり、摩擦を減らすように意識したりしないと、冬場はすぐに乾燥してしまいます。

当記事では、口の周りが乾燥しやすい理由や、口の周りの乾燥対策について詳しく解説します。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

 

口の周りが乾燥しやすい理由は?

口の周りの皮膚が乾燥しやすい理由には、皮膚が薄い部分である・摩擦が多い場所である・マスクの影響、といったように、いくつかの要因があります。以下では3つの理由について解説します。

 

皮膚が薄いため

口周りの皮膚は他の部位に比べて薄く、汗腺や皮脂腺も少ないため、水分を蓄えにくい構造になっています。結果的に、肌の新陳代謝(ターンオーバー)も乱れやすくなって、肌トラブルが起きやすいのが特徴です。

また皮膚が薄いため、冷たい風や乾燥した空気、紫外線など、外部環境の影響も受けやすいです。

 

摩擦が多い場所のため

口周りは、食事や歯磨き、会話・表情の変化、マスクの着脱など、日常生活の中で頻繁に動き、それに伴い摩擦が生じやすい部位です。

これらの摩擦は皮膚に少しずつダメージを与え、バリア機能を低下させます。バリア機能が低下すると、肌は水分を保持する能力を失い、乾燥や赤み、かゆみなどの肌トラブルが起きやすくなります。

 

マスクの影響

マスクは直接的な摩擦を皮膚に与えるだけでなく、長時間のマスクの着用は、口周りの温度と湿度を変化させます。マスク内は吐息により高温・多湿になりますが、マスクを外すと急に温度・湿度が下がり、口周りの水分が蒸発しやすくなります。

また、呼吸によりマスク内部の湿度と温度が上昇し、皮膚が蒸れやすくなるでしょう。肌の水分バランスを崩し、場合によっては微生物の増殖を促すケースも。それが原因で、皮膚炎やアレルギー反応を引き起こすこともあります。

 

口の周りの乾燥対策6つ

口の周りの乾燥は、さまざまな不快感や肌トラブルを引き起こすことがあります。日常生活から日々対策をすることで口の周りの乾燥を防ぎやすくなるので、以下で紹介する6つの方法を参考にしてみてください。

 

洗顔する際は優しく

口周りの皮膚は他の部位よりもデリケートであるため、肌に優しい方法で洗顔を行い、洗顔の際の摩擦を最小限に抑えることが重要です。

まず、洗顔料は手のひらでしっかりと泡立てることが大切です。泡立てネットを使うと、より簡単に豊かな泡を作れます。泡をたっぷりと使い、肌を直接強くこすらないようにしましょう。泡で優しくなでるように洗うことが肌への負担を減らすコツです。

使用する洗顔料やクレンジング剤は、肌に必要な油分を残しつつ汚れを落とせるものを選ぶとよいでしょう。例えば、保湿成分が含まれた製品や、ダブル洗顔が不要なクレンジング剤などが挙げられます。強力な洗浄力の洗顔料は肌の油分を取りすぎてしまうため、避けることが望ましいです。

洗顔の際は長時間こすり洗いする必要はありません。特に乾燥しやすい口周りは手早く洗い、皮脂が多いTゾーンは少し念入りに洗うとよいでしょう。洗顔後は37~38℃程度のぬるま湯でしっかりとすすぎ、タオルで優しく水分を拭き取ります。こすらずに軽く押さえるようにして水分を取りましょう。

 

保湿を欠かさない

洗顔後や入浴後は、化粧水で水分を補給した後、クリームや乳液で保湿して、肌の乾燥を防ぎましょう。特に乾燥しやすい口周りの肌には、保湿成分が豊富なスキンケア製品を使用することがおすすめ。セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸など、肌の水分を保持し、乾燥を防ぐのにアプローチできる成分が含まれた製品を選ぶとよいでしょう。

保湿の際には、化粧水を肌に優しく浸透させることが大切です。コットンや手を使って、化粧水を肌に優しくなじませ、特に乾燥しやすい口元には重ね付けしましょう。

乳液やクリームは、化粧水で補った水分が蒸発しないようにするためにも重要です。オールインワン製品を使用すると、時間がない朝でも簡単にスキンケアできます。

 

リップクリームを塗る

口周りは皮膚が薄く、乾燥によってバリア機能が低下しやすいため、リップクリームで適切に保湿することが大切です。

唇の角質層は薄くデリケートであるため、リップクリームを塗る際は力を入れずに優しく塗るようにしましょう。クルクルと円を描くように塗ることで、唇全体に均一にリップクリームを塗布し、縦じわにもなじませられます。固形タイプのリップクリームは低温で硬くなることがあるので、使用前に手で温めると塗りやすくなります。また、リップクリームは、保湿ジェルなどと併用して使用すると、肌に必要な水分を与えつつ、油分でしっかり保護できるのでおすすめです。

日中は3~5回程度、定期的に塗り直しを心がけましょう。紫外線対策もしたい場合は、UVカット成分が含まれたリップクリームを選ぶと、外出時に唇を紫外線から守れます。

 

口元のパックでケアする

乾燥しやすい口周りの肌は、集中的な保湿が必要とされる部分なので、リップや口周り専用の保湿パックやシートマスクを使用することもおすすめです。口元の肌を集中的にケアすることで、乾燥から肌を守り、健やかな状態を保ちやすくなります。

一般的なリップ・口周り専用の保湿パックやシートマスクには、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が豊富に含まれていることが多いです。これらの成分が肌に浸透(※角質層まで)し、長時間潤いを保ちやすくなるでしょう。

パックの使用方法としては、まず肌を清潔にし、必要に応じて化粧水で肌を整えます。パックは肌に密着させ、指定された時間(通常は約10~20分)置いておきます。パックを取り外した後、残ったエッセンスは軽くパッティングして肌になじませるとよいでしょう。

口元専用のパックは、週に数回程度の使用が適していますが、肌の状態や季節に応じて頻度を調整することももちろん可能です。乾燥が特にひどい冬の時期や、エアコンによる乾燥が気になる場合には、より頻繁にケアするのもよいでしょう。

 

摩擦を極力避ける

摩擦による肌へのダメージを最小限に抑えることで、乾燥や荒れを防ぎ、健康な肌を保ちやすくなります。

口周りの皮膚は他の部位に比べてデリケートであり、少しの摩擦でも炎症や乾燥を引き起こしやすいです。日常生活の中で無意識に行う動作、例えば食事中の拭き取りや、話す際の口元の触れ方などが、思わぬ摩擦を引き起こしてしまうことがあります。

摩擦を避けるためには、まずは日々の行動に注意を払うことが大切です。食事の後の口元の拭き取りは、ゴシゴシとこするのではなく、柔らかいティッシュや布で優しく押さえるようにしましょう。また、話すときや表情を変える際にも、できるだけ口元に力を入れすぎないように意識することが大切です。

マスクの摩擦も、肌に刺激を与える可能性があります。できる限り肌に優しい素材かつ、適切なサイズのマスクを選び、長時間の連続使用は避けることが望ましいです。

 

必要以上に口の周りを舐めたり触ったりしない

人は無意識に唇や口周りを舐めたり、手で触れたりすることが多いですが、このような行動は皮膚の乾燥を悪化させる原因となり得ます。特に唇を舐める行為は、一時的に潤いを感じさせるものの、唾液が蒸発する際に唇の水分も奪ってしまいます。これにより、皮膚はさらに乾燥し、荒れやひび割れの状態を悪化させてしまいます。

また、手で口の周りを触る行為も、手に付着している細菌や汚れが肌に移り、炎症や刺激の原因になることがあります。摩擦によって肌のバリア機能が損なわれることもあるため、極力避けるべきです。

 

口の周りの乾燥対策として摂取したい栄養素

肌の健康を保つためには、さまざまな栄養素を多様な食品からバランス良く摂取することが重要です。特に皮膚の健康維持に役立つ栄養素として、タンパク質、ビタミンAなどが挙げられます。

  • タンパク質
  • 身体の細胞を構成する基本的な素材であり、健康な肌を維持するためには欠かせません。タンパク質は、肉、魚、卵、乳製品、豆類などに豊富に含まれており、日々の食事でバランス良く摂取することが大切です。

  • ビタミンA
  • 肌の再生を助け、健康な皮膚を維持するのに役立ちます。レバーや緑黄色野菜などに多く含まれます。

この他にも、亜鉛や必須脂肪酸、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなども肌の健康に重要な栄養素です。これらの栄養素は肌のターンオーバーやバリア機能、保湿、抗酸化作用をサポートし、健康な肌を保つのに役立ちます。

また、セラミドは、肌の水分を保つのに重要な成分です。生芋こんにゃくやブロッコリー、とうもろこしに多く含まれているとされているため、これらの食材を積極的に取り入れることもおすすめです。

 

口の周りの乾燥対策には十分な保湿を心がけよう

口元の乾燥は、外部と内部の要因が複合的に作用して引き起こされます。外部要因としては、冬の低気温・乾燥、日常的な表情の動きや話す動作・食事などによる摩擦や、マスクによる摩擦、マスク内の呼吸による湿気の蓄積などが主な原因です。

内部要因としては、水分摂取量の不足や栄養不足が肌の乾燥に影響します。十分な保湿を心がけながら、バランスの取れた食事で栄養をしっかりと摂取することで、口元の乾燥を防ぎやすくなるでしょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

経歴
・元大手美容クリニック大型院 院長
・サラクラアズクリニック 技術指導医
・AND美容外科心斎橋院 院長
・「サイ先生の糸リフト塾」 代表・講師

所属
・韓国美容外科医学会 (KAAS)
・日本美容外科学会 (JSAS)

アンチエイジング・たるみ治療のスペシャリスト。
特にミドル世代からの支持が厚くファンも多い。
得意施術の「糸リフト」は症例件数10,000件以上(西日本 1位)、ベストショットアワードなど数々の賞を受賞。複数の美容クリニックで院長・技術指導医・監修医を兼任する傍ら、糸リフト実践セミナー講師として全国の美容ドクターの技術指導に携わる。

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