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白い毛穴詰まりが取れない!毛穴の白いポツポツの正体と正しい取り方

白い毛穴詰まりが取れない!毛穴の白いポツポツの正体と正しい取り方

洗顔後、せっかく顔の汚れを落としたのに、鼻の毛穴の白いポツポツ・白いニョロニョロが取れないことに悩んでいませんか?白い毛穴詰まりは、通常のセルフケアでは簡単に取れません。また、取れないからといって、無理に引っ張ると肌が傷つく恐れがあります。

当記事では、なかなか取れない白い毛穴詰まりの正体から、毛穴に白いポツポツができる原因、正しい取り方までを説明します。ざらつきのないつるんとした肌に憧れている人、素肌に自信がほしい人は、ぜひ参考にしてください。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

 

全然取れない!白い毛穴詰まりの正体は?

セルフケアではなかなか取れない白い毛穴詰まりの正体は「角栓」です。角栓とは、皮脂や角質が混ざって固まったものを指します。毛穴から分泌された余分な皮脂が毛穴にとどまり、古くなった角質と混ざり合うことで、角栓になります。

角栓は当初は白いポツポツとして現れますが、時間が経って酸化すると黒ずみになることも少なくありません。鼻やあご、おでこなど、皮脂分泌の多いTゾーンを中心に角栓は見られます。

 

白い毛穴詰まりができる原因

白い毛穴詰まりができる原因には、下記が考えられます。

  • ターンオーバーの乱れ
    肌にはターンオーバーという生まれ変わりのサイクルがあります。皮膚は外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」となり、表皮は内側から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層(角層)」の4層構造です。基底層で新しい細胞が作られると、少しずつ肌の外側に押し上げられ、最終的に垢として古い角質は押し出されます。しかし、ターンオーバーが乱れると、古い角質がきちんと剥がれ落ちず、毛穴に溜まりやすくなります。そこで皮脂と角質が混ざり、角栓となって白い毛穴詰まりを引き起こします。
  • 皮脂の過剰分泌
    皮脂とは毛穴から分泌される油脂状の物質のことで、皮膚の一番外側にある角質層に存在しています。皮脂は毛穴から分泌され、洗顔などで落としきれなかった余分な皮脂は毛穴にとどまります。特に額から鼻のTゾーンは皮脂の分泌が多く、角栓ができやすい部分です。
  • 肌の乾燥
    肌が乾燥すると古い角質が肌表面に残り、毛穴からスムーズに排出されません。また、バリア機能も低下するため、皮脂が過剰に分泌されます。乾燥によって古い角質と余分な皮脂が毛穴にとどまりやすくなることが、角栓の原因となります。
  • メイクの汚れ
    クレンジングや洗顔でメイクの汚れを落としきれないと、古い角質と一緒に毛穴に詰まることがあります。特に、ファンデーションやパウダーなどは毛穴に詰まりやすい汚れの代表格です。メイクの汚れと古い角質、皮脂が混ざり合うことで、角栓になります。

上記のいずれの原因も、生活習慣の乱れや誤ったスキンケアなどに起因します。そのため、規則正しい生活を送り、しっかりと保湿をして皮膚の水分と油分のバランスを取ることが、毛穴ケアにつながります。

 

白い毛穴詰まりの取り方

白い毛穴詰まりはなかなか取れないので、毛穴に皮脂汚れと角質が溜まらないようにすることが大切ですが、「今ある白い毛穴詰まりを何とかしたい」という人は多いでしょう。ここからは、白い毛穴詰まりの正しい取り方を説明します。

 

STEP1:蒸しタオルで毛穴を開く

温かい蒸しタオルで顔を包み、毛穴を開いて角栓を柔らかくしましょう。角栓は、そのままでは硬く、簡単に取り除けません。蒸しタオルで顔を温めると毛穴が広がり、スルンと毛穴汚れが取れやすくなります。

蒸しタオルは、42℃ほどのお湯に浸すことで作れます。水に濡らしたタオルを電子レンジで温める場合は、ムラが生じないようきちんと折りたたみ、ビニール袋などに入れて500Wで1分から加熱してみましょう。蒸しタオルが適温になっているか確認してから、15~20秒ほど顔に優しく押し当てる行為を2~3回繰り返します。

 

STEP2:オイルを染み込ませた綿棒で撫でる

次に、ホホバオイルなどのマッサージオイルを綿棒に染み込ませ、角栓が気になる部分をくるくると優しく撫でていきます。角栓は油がなじむと柔らかくなる性質があります。綿棒のすべりが悪くなってきたら、適宜オイルを足しましょう。

ホホバオイルなどを使用した場合は、3~5分ほどオイルをなじませてから、コットンやティッシュで丁寧に拭き取ります。オイルクレンジングでも代用できますが、界面活性剤が肌に負担となる場合があるので、使用時は注意しましょう。

 

STEP3:酵素配合の洗顔料で優しく洗う

蒸しタオルで毛穴を開き、オイルで角栓を柔らかくしたら、洗顔で毛穴の汚れを取り除きましょう。このときに使用する洗顔料は、酵素入りがおすすめです。酵素は、皮脂やたんぱく質を分解できるのが特徴で、毛穴に詰まった角栓除去効果が期待できます。

酵素洗顔をするときは、小鼻など白い毛穴詰まりが気になる部分を重点的に優しくこすっていきましょう。力強くゴシゴシとこすらず、円を描くようにすべらせるのがポイントです。十分に洗えたらすすぎ残しがないよう、しっかりと流しましょう。

 

STEP4:化粧水と乳液でしっかり保湿する

毛穴に詰まった角栓を取り除いた後は、化粧水で肌にうるおいを補給し、乳液やクリームでうるおいの蒸発を防ぎます。肌が乾燥すると再び角栓ができる恐れがあるため、洗顔後はしっかりと保湿をしましょう。

使用する化粧品は、保湿力の高いものがおすすめです。ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなど、肌にうるおいを与える効果のある美容成分が含まれた基礎化粧品を使いましょう。乳液やクリームのべたつきが気になる場合は、付ける量を減らすか、軽いテクスチャーの商品を選びます。ベタベタするのが嫌だからと、乳液やクリームを付けないのはNGです。

肌の保湿が大切な理由|正しい保湿方法

 

白い毛穴詰まりが取れない場合の注意点|NGのお手入れ方法

白い毛穴詰まりが取れない場合、無理に角栓を除去しようとすると、かえって肌を傷つける恐れがあります。炎症につながることもあるので、ここから紹介するお手入れ方法は避けるようにしましょう。

 

1日2回以上&冷水で洗顔をする

白い毛穴詰まりを取ろうと過剰に洗顔すると、必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌トラブルの原因になります。また、落としすぎを避けるために朝の洗顔を控える人もいますが、就寝中に付着した汚れが肌に残り、角栓になる恐れがあります。そのため、洗顔は朝と夜の1日2回にしましょう。

毛穴を引き締めようと体温よりも冷たい水で洗顔するのは、毛穴が閉じて中に皮脂や角質が取り残されるので逆効果です。体温と同じくらいか、少し温かいくらいの温度で顔を洗うようにしましょう。

 

洗顔やクレンジング時に長時間こする

洗顔やクレンジング時に毛穴汚れを取るためにゴシゴシと強くこするのはNGです。摩擦が肌にダメージとなり、バリア機能が低下して皮脂の過剰な分泌や乾燥を招く恐れがあります。

また、クレンジング剤を肌に長時間付けることも、バリア機能を弱める一因です。クレンジング剤を肌になじませたら、1~2分以内に洗い流すようにしましょう。

 

指などで無理やり押し出す

指や爪で角栓をギュッと押すと、毛穴が開いたり周辺が傷ついたりし、そこから雑菌が入って炎症を起こす場合があります。また、押し出す力が肌のダメージとなり、バリア機能の低下につながるケースも少なくありません。

バリア機能が失われると肌は敏感になり、少しの刺激でも皮脂を過剰に分泌するようになってしまいます。かえって角栓ができやすい状態になるため、指で角栓を無理やり押し出すのはやめましょう。

 

毛穴パックやピンセットで引き抜く

貼って剥がすタイプの毛穴パックは吸着力が強く、必要な肌細胞まで取り除くリスクがあります。ピンセットも肌を傷つける可能性が高く、毛穴トラブルになりやすいアイテムです。

毛穴周囲の皮膚の刺激となってバリア機能が低下したり、毛穴が開いて汚れが詰まったりして、いちご鼻になることもあります。どうしても毛穴パックを使いたい場合は、洗い流すクリームタイプや角栓を溶かすタイプを検討しましょう。

 

正しいスキンケアで、白い毛穴詰まりを解消へ

簡単に取れない白い毛穴詰まりの正体は、余分な皮脂と古い角質の混ざった「角栓」です。角栓ができる原因には、ターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌、肌の乾燥、メイク汚れなどが挙げられます。

すでにある白い毛穴詰まりを取るには、蒸しタオルで毛穴を開き、オイルで角質を柔らかくしてから、酵素入り洗顔で洗い流して十分に保湿する方法が有効です。間違ったお手入れが毛穴詰まりを悪化させることもあるので、毛穴悩みがある場合は日々のケア方法を見直し、肌質に合わせて角栓ケアに取り組んでみましょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

経歴
・元大手美容クリニック大型院 院長
・サラクラアズクリニック 技術指導医
・AND美容外科心斎橋院 院長
・「サイ先生の糸リフト塾」 代表・講師

所属
・韓国美容外科医学会 (KAAS)
・日本美容外科学会 (JSAS)

アンチエイジング・たるみ治療のスペシャリスト。
特にミドル世代からの支持が厚くファンも多い。
得意施術の「糸リフト」は症例件数10,000件以上(西日本 1位)、ベストショットアワードなど数々の賞を受賞。複数の美容クリニックで院長・技術指導医・監修医を兼任する傍ら、糸リフト実践セミナー講師として全国の美容ドクターの技術指導に携わる。