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目の周りが乾燥しやすい理由と対策法|保湿のポイントも

目の周りが乾燥しやすい理由と対策法|保湿のポイントも

目の周りの皮膚は他の部分に比べて薄く、皮脂腺が少ないため保湿力が低くなりやすい部位です。そのため、外部からの刺激や環境的な要因(風、低湿度、紫外線など)による乾燥に弱くなります。また、日常のメイクやクレンジングによる肌への摩擦も、目の周りが乾燥する原因の1つです。これらの要因が複合的に作用し、目の周りの乾燥を引き起こします。

当記事では、目の周りが乾燥しやすい理由や、目の周りの乾燥を抑えるために意識したいポイントについて詳しく解説します。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

 

目の周りが乾燥しやすい理由は?

目の周りの乾燥は、多くの人が経験しやすい一般的な肌トラブルの1つであり、日々の生活習慣や環境的要因が影響して引き起こされます。以下では、なぜ目の周りが乾燥しやすいのかについて、詳しく解説します。

 

メイクの影響

アイシャドウやマスカラなどのアイメイク用化粧品を使用する際、目元に摩擦が加わり、皮脂膜に少なからず負担をかけます。その結果、目元の乾燥を促進してしまうケースがあります。

またアイメイクをしっかり落とそうとして、クレンジングや洗顔をしすぎると、必要な皮脂まで取り除いてしまいます。洗顔の際の摩擦によって目元のデリケートな皮膚に負担をかけることにもなるので、注意しましょう。

目の周りの乾燥を防ぐためには、優しい洗顔で肌の汚れを丁寧に落とし、保湿力の高い化粧水や乳液、クリームを使用して、目の周りの皮膚を健康に保つことが大切です。

 

スキンケア製品が肌に合っていない

日々の洗顔やクレンジング、化粧水や乳液などのスキンケア製品が、個人の肌質に適していない場合、スキンケア製品が原因で、目の周りの皮膚に乾燥をもたらす可能性があります。特に目元の皮膚は非常に薄くデリケートであるため、製品選びや使用方法には注意が必要です。

加えて、「ベタつきが気になるため化粧水のみを使用する」といったスキンケア方法も、目の周りの乾燥を引き起こす原因です。化粧水のみのスキンケアでは、十分な保湿が得られず、目の周りの水分が蒸発しやすくなります。

 

皮膚の薄さ

目の周りの皮膚には、以下のような特徴があります。

  • 顔の中でも特に皮膚が薄く、頬の皮膚の厚さの約1/3から1/4程度しかないと言われている。
  • 皮脂腺が少ないため、皮脂の分泌量も少なくなる。

皮脂は肌の水分蒸発を防ぐ重要なバリア機能を果たしており、皮脂の量が少ないと肌の水分保持能力が低下し、結果的に乾燥しやすくなります。

乾燥の他にも、バリア機能の低下によって赤み・炎症や、シワ・たるみなどの肌トラブルのリスクも高まります。水分を蓄える能力が低く、皮脂腺が少ないため、細かな表情の動きによってシワが生じやすいのも、目の周りの皮膚の特徴の1つです。

 

外部からの刺激

目の周りはデリケートなので、日常生活で遭遇するさまざまな外的要因の影響を受けます。

例えば、強い風や秋冬の乾燥した外気、エアコンの使用による室内の乾燥、紫外線、汚染物質や化学物質など、さまざまな刺激が目の周りの皮膚に影響を与えます。春に多く見られる花粉症によるアレルギー症状や、まぶたを擦ることによる赤みなども外的刺激の1つです。

これらの刺激により、目の周りの皮膚の水分が奪われ、肌のバリア機能が低下することで、肌表面の乾燥が悪化する可能性があります。

 

加齢

年齢を重ねるにつれて、肌の自然な保湿能力や修復力は低下します。特に目の周りの皮膚は薄いため、加齢に伴いさらに薄くなり、肌の水分保持能力や弾力を失いやすくなります。

加えて、年齢を重ねることで皮脂腺の活動も低下し、肌に必要な油分が減少することも、目の周りの乾燥を加速させる要因です。

 

眼精疲労

スマートフォンやパソコン、ゲームなどの画面を長時間見続けると、眼精疲労を引き起こします。眼精疲労が長期間にわたって積み重なると、血行不良を引き起こし、肌のターンオーバーの乱れにつながる可能性も否めません。これにより、特に目の周りやまぶたなどのデリケートな部分で乾燥が生じやすくなります。

眼精疲労の治療としては、休息や睡眠が基本ですが、目や全身に症状が出ている場合には、医療機関に相談するようにしてください。日々の注意としては、長時間の画面使用を避ける、適度に休憩を取る、目の体操を行うなどの方法が有効です。

 

目の周りの乾燥を抑えるために意識したいポイント

目の周りの乾燥を防ぎ、健康的な目元を保つためには、日々丁寧なケアを行う必要があります。以下では、目の周りの乾燥を抑えるために意識すべきポイントを詳しく解説します。

 

スキンケアの見直し

目の周りの乾燥を抑えるためには、スキンケアを見直すことが大切です。まぶたや目元は特に乾燥しやすく、デリケートなので、保湿成分が豊富に含まれている製品を選び、うるおいが長時間持続するアイテムを使用することがポイントです。化粧水、美容液、乳液、クリーム、特にアイクリームなどを利用して、目元の乾燥をしっかりと予防しましょう。

デリケートなまぶたには、肌への摩擦を最小限に抑えるために、シンプルで肌に優しいケアを心がけることが大切です。オールインワンタイプのアイテムは、手軽にケアできるためおすすめです。

メイク後のクレンジングや洗顔では、強く洗いすぎないように注意してください。特にポイントメイク用のクレンジング剤は、洗浄力が強いため、コットンを使用して優しくメイクを落とすと良いでしょう。洗顔時には、空気を含ませたきめ細かい泡をたっぷり使い、泡を転がすようにして優しく洗います。目の周りや口元などの皮膚が薄い部分は、特に慎重に扱うことが大切です。洗顔後はすぐに化粧水で水分を補給し、乳液やクリームで水分の蒸発を防ぎ、肌のうるおいを保つことが重要です。

 

メイクアイテムの見直し

目の周りの乾燥を抑えるためには、メイクアイテムの見直しも効果的です。

アイメイクはバリエーション豊かな一方で、フルメイクはまぶたに負担を与えることがあります。特に、ラメが含まれる化粧品は洗っても落ちにくいので、まぶたへのダメージが気になる方は避けたほうが良いでしょう。

お出かけがない日や在宅時間が長い日は、ファンデーションのみやアイシャドウのみといったシンプルなメイクにすることをおすすめします。さらに、保湿成分が配合されたファンデーションやアイシャドウなど、肌に優しいメイクアイテムの使用もおすすめです。まぶたの乾燥が目立つときや赤み、炎症があるときは、保湿ケアにとどめ、肌に負担をかけないよう心がけましょう。

また、濃いメイクは落とす際にも肌への負担が大きくなります。メイクを完全に落とし切れない場合もあるため、スケジュールに応じて負担の少ないメイクを取り入れることが大切です。

 

目の周りの乾燥で起こりうる症状

目の周りの乾燥が続くと、さまざまな皮膚症状を引き起こす可能性があります。以下では、目の周りの乾燥によって生じる可能性がある、代表的な症状について詳しく解説します。

異変を感じた場合は、眼科での診察と治療をなるべく早く受け、医師による診断のもとで処方される薬で療養することが大切です。

 

眼瞼炎

眼瞼炎はまぶたに生じる炎症の総称で、まぶたの外側や縁、目尻などに影響を及ぼすことがあります。眼瞼炎の主な症状としては、まぶたの発赤、腫れ、疼痛などです。これらの症状は、細菌やウイルスによる感染、皮脂の過剰分泌、アレルギー反応などさまざまな原因によって引き起こされることがあります。

特に、乾燥や皮脂欠乏によって皮膚のバリア機能が低下した場合、眼瞼皮膚炎が生じやすくなります。

 

接触皮膚炎

接触皮膚炎は、一般的に「かぶれ」と呼ばれ、身近な物質が皮膚に接触することで引き起こされる炎症反応の1つです。日常生活でよく接する化粧品、香水、ヘアケア用品、日焼け止めの成分、金属製のアクセサリーや衣類、家庭用の化学薬品、洗剤、医薬品など、幅広い物質がこの症状を引き起こす可能性があります。接触皮膚炎による主な症状としては、かゆみやひりひりとした感覚、赤み、水ぶくれの形成が挙げられます。

まぶたの皮膚は非常に薄く、刺激に敏感であるため、目の近くで使用される物質には注意が必要です。

 

皮脂欠乏性湿疹

皮脂欠乏性湿疹は、皮膚の皮脂が不足し、バリア機能が低下した状態で発生する湿疹です。皮膚が乾燥してうろこ状の鱗屑(りんせつ)がみられ、亀甲状または円形の赤みとかゆみが増した症状が特徴です。特に秋の終わりから冬にかけての乾燥した気候、熱いお風呂、入浴・洗顔時の洗いすぎ、過剰な暖房などによって症状が悪化することがあります。

皮脂欠乏性湿疹の原因としては、加齢による皮脂分泌の低下が挙げられます。他にも乾燥により角層の水分保持能力が低下し、バリア機能が弱まることで、皮膚が外部の刺激に対して脆弱になり、炎症やかゆみが生じやすくなります。

 

目の周りの乾燥はメイクアイテム・ケアアイテムの見直しと対策の積み重ねが大切

目の周りの乾燥は、さまざまな外部要因や生活習慣、加齢などによって引き起こされます。

特に日々のメイクやクレンジング、スキンケアの方法は、目元の乾燥に大きく影響を与えます。目の周りの乾燥に悩む場合は、メイクアイテム・スキンケアアイテムを一度見直してみると良いでしょう。

また、加齢に伴う肌の変化も考慮し、年齢に応じた適切なスキンケアを行うことも大切です。日々の対策を積み重ねることで、結果的に目の周りの乾燥を防ぎ、健やかな肌を維持しやすくなるでしょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

経歴
・元大手美容クリニック大型院 院長
・サラクラアズクリニック 技術指導医
・AND美容外科心斎橋院 院長
・「サイ先生の糸リフト塾」 代表・講師

所属
・韓国美容外科医学会 (KAAS)
・日本美容外科学会 (JSAS)

アンチエイジング・たるみ治療のスペシャリスト。
特にミドル世代からの支持が厚くファンも多い。
得意施術の「糸リフト」は症例件数10,000件以上(西日本 1位)、ベストショットアワードなど数々の賞を受賞。複数の美容クリニックで院長・技術指導医・監修医を兼任する傍ら、糸リフト実践セミナー講師として全国の美容ドクターの技術指導に携わる。

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