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おでこにシワができる原因と予防法!セルフケアで改善する方法とは

おでこにシワができる原因と予防法!セルフケアで改善する方法とは

眉毛を上げ下げしたとき、おでこにくっきりとシワができることに悩む人は少なくありません。20代や30代など若い年齢でもおでこに深いシワがよる場合もあります。前髪でカバーすることもできますが、おでこのシワは目立ちやすく、気になる部分の一つです。

当記事では、おでこにシワができる原因と、シワ予防が期待できるセルフケア、スキンケア方法を説明します。原因を踏まえて適切なアプローチをすれば、シワの改善を目指すことは可能です。おでこのシワ増加を防ぎ、若々しい印象を目指しましょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

 

おでこにシワができる原因

おでこにシワができるのは、さまざまな原因が考えられます。特定の原因だけでなく、複数の要因が重なっておでこにシワを作っているケースも少なくありません。まずは、おでこにシワができる理由を説明します。

 

肌の乾燥

肌が乾燥して水分が不足すると、細かい乾燥小ジワができやすくなります。十分にうるおいのある肌はキメが整っており、凹凸のないふっくらとした状態です。外部からの刺激や内側からの水分の蒸発を防ぐバリア機能も正常に働いています。

しかし、空気の乾燥や肌の摩擦刺激などによって肌のバリア機能が低下すると、肌にある水分を保つことが難しくなり、肌表面のキメが乱れてしぼんでしまいます。また、あぶらとり紙などでおでこの皮脂を過剰に取り除くことも、肌の乾燥を招く一因です、

 

肌のハリ不足

コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが減少し、肌がハリを失った結果、おでこのシワになることもあります。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は、肌のうるおいやハリを保つ成分です。これらの成分が十分に生成されていると、肌の弾力を支える構造が維持されます。

しかし、コラーゲンやエラスチンの量は、年齢とともに減ります。生活習慣やターンオーバーの乱れ、紫外線なども、肌のハリ不足やたるみを招く原因です。おでこにくっきりと深いシワができている場合は、加齢による肌のハリ不足が考えられます。

 

表情のクセ

毎日の表情のクセによって筋肉が凝り固まり、おでこの深いシワとして定着するケースもあります。おでこには、目や眉、額の動きに関わる前頭筋という筋肉が存在し、眉を上げると前頭筋が収縮するため、一緒に皮膚が引っ張られておでこにシワが発生します。

特に、以下のような人は前頭筋が収縮した状態になる時間が多く、おでこにシワが生まれやすいため注意が必要です。

  • 目力が弱くまぶたが下がりがちな人
  • 上まぶたがたるんでいる人
  • 目を大きく見せたいあまり目をいつも見開いている人

前頭筋が過度に収縮した状態が続くと、おでこに深い表情ジワができたまま戻らなくなる可能性もあります。

 

紫外線

紫外線によるダメージが肌の乾燥やハリ不足を招き、おでこのシワの原因となっている可能性もあります。紫外線は、皮膚表面にとどまらず、真皮層にも届きます。真皮層は、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンなどを生成する場所です。

紫外線はコラーゲンやエラスチンを破壊・変性させるため、肌のハリが不足すると肌がたれやすくなり、おでこにシワがよる原因となります。特におでこは紫外線が当たりやすい部位です。紫外線は一年中降り注いでいるので、対策を怠るとおでこにシワができやすくなります。

 

おでこのシワ予防が期待できるセルフケア

おでこのシワは、実年齢よりも老けて見える要素です。一度できると完全になくすのは難しいので、おでこにシワを作らないよう予防すること、そしてシワができたら早くケアをすることが大切です。

おでこのシワ取りはヒアルロン酸注射やボトックス注射による施術もありますが、おでこにできたちりめんジワは、美容医療の治療を受けなくても改善できる可能性があります。注射を検討する前に、まずは自分でできるシワ対策に取り組んでみましょう。

一方で、まぶたが下がりがちだったり、上まぶたがたるんでいたりして、おでこに深い表情ジワができる方の場合は、美容施術が必要になるケースが多いです。

ここからは、おでこのシワ予防が期待できるセルフケアを紹介します。

 

うるおいやハリを与える基礎化粧品を使う

おでこのシワの原因が水分・ハリ不足と予想される場合は、うるおいやハリを補給してくれる基礎化粧品を使いましょう。肌にうるおいとハリが蘇れば、乾燥小ジワを薄くすることが可能です。

<おすすめの成分>

  • コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸
    肌にうるおいを与えたい場合は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの保湿成分を含む化粧品がおすすめです。洗顔後は肌が乾燥しやすい状態なので、できれば5分以内に保湿しましょう。化粧水で水分を与えた後は、油分を含む乳液で蒸発を防ぐことがポイントです。
  • レチノールやナイアシンアミド
    シワにアプローチするには、レチノールやナイアシンアミド配合のアイテムがおすすめです。レチノールはビタミンA誘導体の一つで、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す効果が期待できます。ナイアシンアミドは、ビタミンB3の一種でコラーゲンの生成を促す効果が期待できる成分です。

 

一年を通して紫外線対策をする

おでこのシワ改善を目指すなら、夏に限らず一年中紫外線対策を徹底しましょう。紫外線は光老化を進める原因です。室外・室内を問わず、可能な限り紫外線を浴びないようにしましょう。

<おすすめの紫外線対策>

  • 日焼け止めやUVカット機能のある化粧品を使う
    日焼け止めはもちろん、UVカット機能を持つ下地やファンデーションを使うと効果的です。こまめに塗り直すのが望ましいので、外出時はスプレータイプを顔に振るなど、日焼け止めのタイプを使い分けるとよいでしょう。
  • つばの広い帽子や日傘を使う
    紫外線は空気中の微粒子に当たって散乱したり、壁や地表で反射したりするので、全方向からカバーする必要があります。大きなつばのある帽子や日傘を使い、おでこが紫外線を浴びないようシャットアウトしましょう。

紫外線対策の基本|そもそも紫外線とは?

 

頭皮マッサージでおでこの緊張をほぐす

頭皮マッサージでおでこのシワがなくなるわけではありませんが、表情筋の一部であるおでこの筋肉の緊張をほぐすのに有効です。やりすぎはかえって逆効果になるので、2~3分程度で軽くほぐす程度にとどめましょう。

<おすすめのマッサージ方法>

  • こめかみから頭頂部までをほぐす
    こめかみに小指を、残りの指を耳のラインに沿って当て、頭頂部へ向けて少しずつほぐしながら上に移動します。頭頂部ではツボを意識して指で数回程度押し、頭頂部から首にかけてほぐしていきましょう。
  • 頭皮と眉毛の周辺をほぐす
    頭を手で包み込むようにして頭皮をほぐしたら、眉間と眉毛周辺の筋肉をほぐします。眉毛から生え際までを、下から上に引き上げるようにして指で動かしていきましょう。

頭皮マッサージの5つの効果|方法や注意点を解説

 

目の酷使や表情のクセに注意する

筋肉に余計な力が入ったり、疲れが溜まったりすると、表情ジワとしておでこにシワができやすくなります。できるだけ自然な表情でいるよう意識しましょう。

<日常で注意したいポイント>

  • 目の使い方に注意する
    高いところを見るのに目だけを動かしたり、遠いところを見るのに目を細めたりするのは避け、おでこにシワがよらないようにしましょう。
  • パソコンやスマートフォンの長時間使用に注意する
    パソコンやスマートフォンの画面を長時間見つめることは目の疲れにつながるので、1~2時間に1回は画面から目を離すようにしてください。

 

おでこのシワにアプローチするスキンケア方法

おでこのシワが気になるときは、スキンケアにも気を配ることが大切です。以下の方法でシワ取りを目指すスキンケアを実践してみましょう。ただし、製品によってスキンケアの順番が前後する場合があるので、説明書の内容に従うようにしてください。

1 クレンジングや洗顔は、ゴシゴシとこすらず優しく丁寧に行う。
2 保湿成分・ハリ成分を含む化粧水でうるおいを与える。
3 乳液などで水分の蒸発を防ぐ。
4 シワ改善効果の認められたクリームを、シワに対して垂直に塗り込む。

最近は、有効成分としてナイアシンアミドなどを配合した、医薬部外品のシワ改善美容液なども販売されています。おでこの細かいシワを取りたいときは、一度使ってみるとよいでしょう。

 

日々の習慣を見直して、おでこのシワ予防につなげよう

おでこにシワができる原因は「肌の乾燥やハリ不足」「表情のクセ」「紫外線」「眼瞼下垂症」、「まぶたのたるみ」などが考えられます。肌の水分や弾力が不足すると、弾力の低下した皮膚が筋肉の収縮に引っ張られてシワができやすくなるので、スキンケアを通してうるおいとハリをしっかりと補うことが大切です。

眉毛を頻繁に上げ下げしないようにするなど、顔の筋肉の動かし方にも気を配る必要があります。また、一年を通した紫外線対策も必須です。日々の習慣や肌質に合わせてスキンケアを見直し、おでこにシワができにくい状態を作りましょう。

記事の監修者

崔 煌植

崔 煌植 医師

美容外科・皮膚科医

経歴
・元大手美容クリニック大型院 院長
・サラクラアズクリニック 技術指導医
・AND美容外科心斎橋院 院長
・「サイ先生の糸リフト塾」 代表・講師

所属
・韓国美容外科医学会 (KAAS)
・日本美容外科学会 (JSAS)

アンチエイジング・たるみ治療のスペシャリスト。
特にミドル世代からの支持が厚くファンも多い。
得意施術の「糸リフト」は症例件数10,000件以上(西日本 1位)、ベストショットアワードなど数々の賞を受賞。複数の美容クリニックで院長・技術指導医・監修医を兼任する傍ら、糸リフト実践セミナー講師として全国の美容ドクターの技術指導に携わる。